こんにちは!
ろんじえぱぱです!
私がこの本に出会ったのはちょうど仕事でうまくいかない日々が続いていた時にふと本屋さん手にとったことがきっかけです。
当時の思考能力は低く、好奇心もかなり低めで毎日無気力に過ごしていた時だったので、小難しい内容はもちろん読める力はありません。
本のタイトルに何気なく惹かれて手にとってみたら、内容が簡潔でわかりやすく、その時の私の心にズバズバ刺さる内容だったので思わず買ってしまいました!
現在の私の原点になった本であり、自分を見直し支えなおす希望の光を与えてくれた忘れられない本です。
この本に魅せられたキラーフレーズ
自分を大切にする ― 自分のミスを許し、自分を許し、自分をアピールし、自分が世界で最も重要な人物であると信じる

著者紹介:ジェリーミンチントン
アメリカの著述家。多年にわたり経営者としてビジネスに携わるうちに「人が自尊心を高め、自らの価値を確信することが、人生における成功や幸福に直結する」ということに気づき、自尊心に関する研究をおこなう
うまくいっている人の愛し方 ディスカヴァー携書より
この本を読んだ感想
この本はとにかく内容がわかりやすく、小学生でも読めるような心の中にスッと入っていくきわめて浸透力が高い内容です。
しかし内容はシンプルなのですが多分小学生が読んでもピンとこないでしょう。
なぜなら私たちが社会人になり様々な人や考えに触れ、責任が伴い疲労感がでてくる中で、ふと自分の価値に疑問を持ち始めることがあります。
「今の自分で良いのか」「こんなはずではなかった」「なんでこんなこともできないんだ」
当時仕事で怒られまくっていた私は、正直職場に行くことが恐怖でした。朝起きると足が震え、起き上がるのを拒否するほど若干うつ気味になっていたと思います。
これまで心の持ち方など考えたこともなかったのですが、私がこの本に出会い人生で初めて「こころ」という内面に目を向けたきっかけになりました。
大人になり人生経験を重ねる中で私たちの心はキズがついてささくれ立ち、心を閉ざすようになったり、攻撃性が出てきたりと、本来の心の健全な状態から離れがちになります。
自分の価値や心の持ち方を今一度見直し、自分の持つ心が本来の健全な姿に戻るきっかけを与えてくれるようなフレーズがたくさん散りばめられているイチオシの本です!
気になったキーワードをピックアップ
この本を読んで目からウロコのキーワードを解説します。
自分自身を愛で満たす大切さ
自分を愛してないことは、大変辛い。自分を愛してない人は、自分を散々罵倒するだけでは物足りず、他人を絶えず批判してしまう。
完全版心の持ち方 ジェリーミンチントン
当時、私が仕事で失っていたのは自信と自分の価値観でした。
毎日何かしら上司から怒られまくっていたので、自分が少しずつ価値がないと思うようになって、もがいている自分が本当に好きではなかったです。
完全に自分をないがしろにしていて、毎日一箱以上タバコを吸い、食事はアンパンと缶コーヒー、ランチはレトルトカレーに冷えご飯をかっ食らうみたいな、それはそれはひどい生活でした。
全く自分を大事にしていなかった当時は「どうでもいいや」みたいな投げやりな感覚が多くて責任感もなく、すべて他人のせいにして、とにかく逃げまくってうまく一日をやり過ごしていたように思います。
そんな中「自分を愛し、大事にしなきゃいけない」というフレーズは私の心に深く刺さり、今までの私の人生観を大きく変える転機になったのです。
これまでホテル業界で働いてきたこともあり「常に他人に親切にし、大切にする」ことを金科玉条として教わってきた私にとって「自分に親切にし、大事にする」という言葉はとても鮮やかで新鮮に感じられました。
恵まれていることに目を向け感謝する
自分の周囲の有形無形のものに目を向け、それらに恵まれていることに感謝すれば、人生への不満は消える
完全版心の持ち方 ジェリーミンチントン
娘が自閉症と分かった時の絶望感は計り知れませんでした。初めて自分が「ふつう」というレールから外れる時の不安と恐怖感は今でも覚えています。
以前、娘の自閉症の特徴について書きました。
しかし不思議なことに、一生懸命暗闇に光を灯すように娘の自閉症を改善しようと努めているうちに、私たちの内面が豊かになっていったことに気が付き始めたのです。
確かに自閉症の育児というのはなかなか稀有な経験で不幸であるかも知れません。しかしその他に目をやると私たちはいろいろ恵まれていることにも気づきました。
娘は支援学校と放課後デイサービスに通っていますが、そこの先生方は娘に対して常に接し方を考えて非常に良くしてくださいます。
また家族のきずなが強まり、お互いがよく妥協して娘のために一致団結して父亡き後もやってこれたのは、何を隠そう自閉症の娘のおかげにほかなりません。
また「ふつう」から離れることによってハンディキャップや病気持ちの人々に対して慈しむ気持ちをもって優しくできるようになったり、様々な心の豊かさをもたらしてくれたのも事実です。
ないものねだりをするのではなく、今自分がもっているものに目を向け、感謝するよう視点を変えることで、人生を前向きにすすめることができることを実感して過ごしています。
今ではこの経験を活かしてブログまで書いているのですから、まさに感謝の心は偉大ですね笑
感謝の力について関連記事はこちら

承認欲求から自分を開放する
人に認められようとして過ごすのは疲れる生き方だ。自分で自分を認めれば、人に認められる必要を感じなくなる。
完全版心の持ち方 ジェリーミンチントン
元妻は中国人で別居してる今でも月に数回娘を連れ出してくれ良き関係性を維持しています。
結婚当時はやはり海外から日本に来てくれたことを意識して、ほぼ何でも相手の言うことに対してイエスしか答えてなかったように思います。
良かれと思って相手の要望に答え、自分を認めてもらおうと努力しているうちに、いつしか自分の像が分からなくなり、同時に無理が重なって最後は要求に答えられなくなるところまで窮地に立たされていました。
現在別居し娘を引き取ってからは、私にも育児に関して初めて意見が言えるようになり、結婚時と比べて何事でも対等に話ができるようになった気がします。
以前は元妻にただ認められようと努力し、あまり発言権がなかったことに若干ストレスを感じていました。
別居して私自身が育児に係わり妻との関係が平等になることで、かえって悪びれず堂々と自分の意見を言える関係性ができました。
現在では仕事でも家庭でも、人に認められるためでなく、自分の軸をしっかり持って行動を決めています。
人に認められようとするとかえって卑屈な姿勢になります。人に認められることは自分がコントロールできることではありません。
相手の評価を気にせず自分のベストを尽くすと考えると心が健全になって、100%自分の行動に責任がもてるようになります。
また自分の意見を主張するときも、相手を思いやりながらもしっかりと自己主張する姿勢に切り替えることができるようになりました。
被害者意識を持たない
自分を哀れむのはやめて、その分のエネルギーを未来を明るくするために使おう。
完全版心の持ち方 ジェリーミンチントン
これは本当に身に染みたフレーズでした。いつも仕事でミスをするたびに自己憐憫に陥って自分が哀れでかわいそうだと思い続けていた時期があったのです。
自分に自信がなく、いつもミスを恐れてびくびくし、後ろ向きに仕事をしていた時期がありました。
そんな私の心にこのフレーズが響きました。
いつも失敗した過去を悔やんで後ろばかり見て歩いていたら、前の石になおさらつまずきやすくなります。
自分を哀れむ時間があるなら、ミスを見つめてしっかり反省し忘れる。
上司からすると、何度も反省の弁を述べるのが日本流かも知れませんが、大切なことはしっかり反省してすっきり忘れることです。
くよくよして哀れんでも何も解決しません。ラグビーでタックルされて後ろ向きに倒れたらボールをうばわれますよね。
タックルを受けても前向きに倒れて挑戦という不屈の精神のボールを心に保ち続ける姿勢が大切なのです。
失敗の経験と繰り返す反省が人生を豊かにする
うまくいく方法を見つけるまで試行錯誤を繰り返す以外に成長する方法はない。失敗しないのは何も学ばないことと同じだ。
完全版心の持ち方 ジェリーミンチントン
受験勉強からくる減点主義の影響からか、私たち日本人は失敗を恥を考えて完璧な姿を目指そうとしがちです。
失敗をするたび、次の失敗を恐れるあまりに生き方が逃げ腰になり、いつしか何も挑戦せず、毎日が退屈で無味乾燥な毎日を送っていませんか?
以前のブログでそのような無気力感を指したニーチェの「末人」について書きました。
失敗しない生活というのは言わば挑戦がないこと。挑戦がないということは好奇心がないことになります。
人から好奇心が奪われると次に待っているのは無気力感しかありません。毎日が同じ金太郎あめのように自己成長がまったくない人生になってしまうのです。
私自身の30代はまさにこれで、記憶に残っているのは娘の育児状況と旅行に行ったことぐらい。自分がどのように成長していたのかは全く記憶がないのです。これは成長がゼロだったといっても過言ではないでしょう。
反対に今の私は失敗だらけ。毎日失敗を繰り返しているので耐性がつきました笑
仕事でも小さなミスは数知れず。しかしそのたびに反省しては少しずつ改善を繰り返しています。失敗して初めて身にしみて分かるので、恥をかくことよりも、失敗して身をもって感じた気持ちを大事にしています。
またブログでもアクセスが伸びなかったり、モチベーションが落ちたりと失敗や挫折を繰り返してようやく160記事までたどり着きました。
今回の書評ブログも直近までアクセスが急激に激落ちして心が折れたとこから心機一転して新しいブログ素材を見つけるべく始めた新しいジャンルです。
失敗して初めてうまくいかない方法を知り、それを繰り返さないようにすれば、残りは成功の道しかなくなります。
失敗を成功の糧と考えるようになると、気持ちがかなり楽になって姿勢が挑戦的な前向きになれます。「小さくやってみてダメならやめよう」と考えるとすべてがうまくいくようになりました。
この書評ブログも小さく初めて、本記事が2作目ですが、結構気持ちが入って好きになっているのを感じているので今後も継続する予定です♪

さいごに
この本はこれまで私が年少より教わってきた考え方を根本的にひっくり返してくれました。
「自分を優先したり大事にする」というと、「我がまま」「自己中心」と誤解されるのが悲しいかな現在の社会の風潮です。
この本はそのような考え方に明確に一石を投じています。
自分の大切な心を守り、ゆとりが生まれることで、心身が健康になって周りの人にやさしくできる。
世間の考えを覆すことはむずかしいですが、自分を守るのは自分しかありません。私がそうであったように、この本で自分の心を守り、大切にするきっかけになり一人でも救われることを強く望みます。
私のブログが今回紹介した本を手に取るきっかけになれば幸いです。お読みいただきありがとうございました。