こんにちは!
ろんじえぱぱです!
先日のブログで私を人生のどん底から救ってくれた本「完全版心の持ち方」をご紹介しました。
自分の価値に気づき、自分を取り戻すことの大切さを感じ取った私は、この著者のもうひとつのベストセラーを手を伸ばしました。
「心の持ち方」で私は人生の心の底から救い出されたのに対し、「うまくいっている人の考え方」では今後進むべき自己価値のあり方を教えてくれた「光」のような本だと感じています。
この本に魅せられたキラーフレーズ
著者紹介:ジェリーミンチントン
幸せは、自分で作り出せる感情だ。

アメリカの著述家。多年にわたり経営者としてビジネスに携わるうちに「人が自尊心を高め、自らの価値を確信することが、人生における成功や幸福に直結する」ということに気づき、自尊心に関する研究をおこなう
うまくいっている人の愛し方 ディスカヴァー携書より
この本を読んだ感想
ジェリー・ミンチントンの本はとにかく分かりやすく、心にすっとフレーズが入ってくるのが特徴です。
何気なく読み飛ばしてしまうようなフレーズでも、いざ自分が当事者になったときにはじっくりと読み込んで、目にうっすらと涙が出てきたこともあります。
「そう。そうだよね。それでいいんだよね。」と弱々しくも、心の中で思っていた自分の背中をそっと押してくれるようなフレーズが散りばめられています。
すべてのフレーズに含蓄が深くて、とても全て紹介しきれないのですが、今回はその中でも私が個人的に感銘を受けたフレーズを紹介します。
「心の持ち方」と合わせてジェリー・ミンチントンの本は、これから社会に出て揉まれるであろう子どもたちにこそ読み聞かせるべき、人としての心の基礎を作る一冊です。
気になったキーワードをピックアップ
この本を読んで目からウロコのキーワードを解説します。
心の持ち方を変える
心をプログラムし直せば、人生の多くの面を改善できる。
完全版心の持ち方 ジェリーミンチントン
私たちの脳は本能と理性でできています。その中でも本能は人類生存のために存続してきた太古からある古代脳で、膨大なデータを瞬時で処理できる一方、面倒や複雑さを嫌い、瞬時で反応するのを得意としています。
私たちが生存のために一番記憶しておくべき情報はネガティブ情報です。ネガティブ情報は人類生存にとって危機をもたらすものであったため、本能はなるべくネガティブ情報を優先して記憶に残して危機に対処するよう発達しました。
しかし現代のように情報が過多になると過去の不安だけでなく、現在や未来の不安などのネガティブ情報を全て取り込んで、不安になって動けなくなってしまいがちになります。
ネガティブ情報はポジティブ情報に対して6倍も記憶に刻み込まれます。つまり本能のデフォルトのままにしていては、私たちはどんどんネガティブな姿勢になっていくように脳がプログラムされているのです。
辛い出来事はどう考えてもその起こった瞬間は辛い。これは変えられない事実であり、ゆえに私たちは全て辛い出来事は起こってほしくないと考えます。
私も数えるだけで、父の死、母のうつ、がん、娘の自閉症、妻との別居など枚挙に暇がありません。いくらでも不幸自慢ができるくらいです。
ではなぜ今私は元気に笑っていられるのでしょうか?
心の持ち方を変えたからです。
起こった事実は残念ながらもう変えられません。悲しみは繰り返し思い返してはそのたびに自分を苦しめます。
悲しみにずっと暮れていては、永遠に抜け出すことができないだけでなく、大事な今後の未来ですら暗闇に包み込んでしまう危険性があるのです。
そこで私は悲しみをひととおり整理したら、「悲しみから何を学び、私が生きている間に知恵としてどのように活かしていくか」を常に考えるようになりました。
父の死からは男として引っ張る力強さを。母のうつやガンからは寄り添う思いやりの心を。娘の自閉症からは人の思いやりの深さを。
そして元妻との別居からは私の父親としての至らなさと育児の大変さを学び、現在では幸い別居後も親子三人で娘を頻繁に外出し、夫婦とは違う娘の父と母としての新たな人生の関係性を構築しています。
「心の持ち方を変えれば全ての出来事に意味を見出すことができ、生きた糧となって知恵を学び、幸せ自ら作り出すことができる」
この本によって幸せづくりの心の基礎を学んだおかげで、今私は人生上一番充実していると自信を持って言うことができるようになりました。

ありのままの自分を受け入れるには
自分が心に抱いているすべての考えは自分の重要な一部分として受け入れる。
完全版心の持ち方 ジェリーミンチントン
私たちはみな弱い自分がいることを知っています。ダメと分かっていても他人とつい比較をしてしまったり、稼いでいる人に対して嫉妬心を抱くのは人として当然なことです。
湧き出た気持ちを無理やり抑えつけるのではなく「ああ自分はこう思っているんだ」と自覚することがとても大切。
なぜならそのように考えていることこそが、自分の一部であり、正当性があるからです。自分を否定してしまうと何が自分の基準なのかが分からなくなってしまいます。
いろいろ人に言えない醜い考えが出てきても行動に移さなければ許されます。
浮かび上がった気持ちを全て肯定することで、自分で自分を認めることに繋がり、自分に嘘をつかず正直になることが大切なプロセスなのです。
他人と比較せず自分の過去と比較する
自分は個性的な存在だ。だから他人と比較しても意味はない。
完全版心の持ち方 ジェリーミンチントン
私たちは生まれながらに義務教育を受けて育つなかで、いつしか「競争」という他人とのレースに晒され、合否を判定する試練を小学校から就職まで継続することになります。
幼少から他人との比較を強要される環境で育てば、私たちの心のプログラミングが常に他人と比較で優越感を得ることを覚えてしまうのは致し方ないことなのかもしれません。
その意味で、この本で教えられた「人を財産や地位で判断しない」というフレーズには今でもはっとさせられます。
ブログをやっていれば、たくさん稼いでる人やフォロア―数が多い人を優れた人と考え、自分に対して劣等感をもつことは私自身もひしひしと感じています。
でもそれはすべて受験時代に植え付けられた過去の脳のプログラム。
自らが幸せになるためには、他人との比較ではなくなによりも自分自体に価値を見いださなければなりません。
自分自身に価値の価値を高めるには考え方の価値転換を図る必要があります。
「比較すべきは他人ではなく、過去の自分のみ」
フォーカスするのは自分だけで十分なのです。競争はただその結果に過ぎません。自分自身がもてるベストを尽くして負ければ、また反省して向き合う。つねに対戦相手は自分自身にあります。
私たちが人生において積み重ねる人生経験、知識、知恵は自分だけのものであり、誰にも奪えない心の資産。そして心の資産は思いやりとなって他人に分け与えることができるのです。
自分の心と行動に向き合い、過去から反省を重ねて思考と行動の質を高めていくことこそが、心の資産を築き上げ、自分だけの幸せと価値観を高めることができる唯一の道と考えています。
自分の人生は自分で決める決断の大切さ
自分で決断することが、一番自分のためになる。
完全版心の持ち方 ジェリーミンチントン
自分自身の価値観を高め、自身の幸せを生み出す心の資産を築き上げることができる主人公はなんといっても私自身。
私たちは日々生活をする中で大小問わず数多くの決断をしています。
数多くの決断の中では当然、失敗することもあるでしょう。しかし自分が下した決断には必ず自信を持つようにしましょう。
なぜなら私たちは数ある決断の中で失敗の決断だけを覚えているからです。私たちは当然間違った決断よりも正しい決断の方をより多く選択しています。
その中で得た失敗から学んだ経験こそが心の資産となる知恵に変わり、今後同じ過ちを繰り返さないように教えてくれるのです。
もし判断ミスをしたらその当時の心境を振り返り、なぜその決断をしたか考え、素直に反省します。大事なことはわざと犯したわけではない判断ミスを寛大に許すこと。
自分を許すことでミスをする恐れを取り除き、自分自身で常に判断するよう習慣づけすることはとても大切です。
自由な人生を送るコツは人生に責任を持つこと
自分の人生に責任を持てば、自分の人生をより自由に創造できる。
完全版心の持ち方 ジェリーミンチントン
「自業自得」と呼ばれる仏教用語があります。
自業自得とは自分の行いの報いを自分が受けること。一般には悪い報いを受ける場合に用いる。もとは仏教の語で、自分のした善悪の行為で、みずから苦楽の結果を招き受けること。
出典 : goo辞書
常に自分で考え、決める習慣を身につけましょう。決めることを親や他人任せにしていては結婚や就職、進路など人生の大きな決断も他人任せにしてしまいます。
他人任せの人生では、どの道を選んだとしても心からの幸せは訪れません。幸せは自分自身で築くしかないのです。
自分で決断するクセをつける。ミスがあったら許して心の糧にする。過去の自分と比較して、常に今の自分が自己最高でいられるよう精進を重ねて怠らないようにする。
私が思う「幸せ」とは結果の有無にかかわらず、「自分の決断に納得しているかどうか」と考えています。
そんな偉そうに言っている私もついうっかりブログ執筆中に、お菓子やネットに気が取られたり他人のブログを見て羨んだり、常に雑念まみれですが、なんとかこれまで継続してきました。
自分の理想像を目指しながらも、理想には常に程遠いのが現実。
そんな毎日のちょっとした心の挫折と向き合いながら、はや一年間が過ぎました。ブログの記事数は160を超え、紹介する本が買えるほどの収益も上げられるようになってきました。
自分がした良い業は必ず時間をかけて自分に還ってきます。
自分のあり方や考えに誇りがもてるようになり、過去や環境のに左右されず、常に自分に向き合う成長マインドセットを新しくプログラムしたことが最大の進歩です。

さいごに
私がこれまで生きてきた人生経験で一番足りなかったものは、私の考え、あり方を支える核となる考え方でした。
欧米人がその部分が強いのは宗教的バックグラウンドがあるのかもしれませんが、無宗教である日本人は調和的に周りの環境に合わせて自我を形成していくために、そこが弱い部分でもあります。
その意味で紹介した二冊は社会に出る前の学生が読むべき人生を生きるうえで指針を示した大切な道しるべとなる本だと思います。
残念ながら私の娘は自閉症のため、言葉や文章で読み聞かせることがたいへん難しい。
他の子のように容易に伝えられないもどかしさで、忸怩たる思いでいっぱいですが、なるべく言葉や接し方、私の生き様など少しでも娘に伝えられればと思っています。
私のブログが今回紹介した本を手に取るきっかけになれば幸いです。お読みいただきありがとうございました。