こんにちは!
ろんじぱぱです!
今までブログの中で年相応の「最高の自分」を目指すことを目標に、筋トレを中心に心と体を常に良いパフォーマンスを一日維持できるよう努めています。
なぜ一日の体調やパフォーマンスを重視するかと言えば、それが毎日下す「選択の質」に非常に大いなる影響を与えるからです。
一年前にこのようなブログも投稿していました。
最近私の大きな課題だったのは「妻との別居」「母の乳ガン」「娘の自閉症の悪化」「娘の預けていた施設の閉鎖」でした。
幸い、全ての課題に対して最善の判断を下し、現在では全て平和の均衡を保つことができています。
コロナの件もそうですが、本当に人生に何が起こるか分かりません。「当たり前」がもろくも崩れていく現実を目の当たりにし、「選択の質」を上げることは日常、ひいては人生を豊かにする上で非常に大切な要素になってきます。
本書によれば人生を左右する選択は一日70回あるとされ、その積み重ねは確実に未来の自分に影響を与えます。
「無意識」「有意識」で行われている私たちの日常の「選択」に焦点を当てた非常に興味深い一冊です。
この本に魅せられたキラーフレーズ
選択力を高めたいのであれば、正しい選択肢などないと考えること

著者紹介:メンタリスト DaiGo
人の心を読み、操る技術“メンタリズム”を駆使する日本唯一のメンタリスト。
「BOOK著者紹介情報」より
テレビ番組への出演多数。現在は、作家、大学教授、企業顧問として活動中。
心理学を応用し、IT サービスから遺伝子検査までさまざまなプロダクトを開発している。著書多数。
この本を読んだ感想
メンタリストDaiGo氏は論文から科学的根拠を割り出し、私たちに紹介する動画や著書が多数あり、私も常に大変参考にさせて頂いていて、私の思考に大きな影響を与えた人の一人です。
DaiGo氏の著書は文章が非常に分かりやすいのが特徴です。
日常当たり前に行われている私たちの「選択」は「自分が正しい」とする思い込みや過去からの影響を受けており、「正しい」選択をしたつもりでも、後から失敗してしまうこともしばしばあります。
本書はところどころに科学的根拠を散りばめながら、日常における私たちの「選択」の行為に潜む盲点を様々な角度から分析し、より良い「選択」をするにはどうすればよいかを紹介しています。
「選択の質を高める」ことは日常生活における基礎工事にあたるような部分で、あまりピンとこず、関心が向きにくいかもしれません。
しかし基礎工事をしっかりこなしていれば、その上に建てる自分の理想像が何であろうとも、よりしっかりとしたものになり、将来の自分を作る屈強な地盤になります。
私たちの日常の行為「選択」を科学的に分析して「選択」の質を高める方法を学べる非常に興味深い一冊です。
気になったキーワードをピックアップ
この本を読んで目からウロコのキーワードを解説します。
自分の選択で後悔しないようにする心がけ
選択力を高めたいのであれば、正しい選択肢などないと考えること
「後悔しない超選択術」より
私たちが「選択」をする時、本能的に「正しい」「これしかない」と思いがちです。
しかし残念ながら私たちのPCである脳の処理能力はそこまで万能ではありません。感覚器官で得たすべての情報をスムーズに処理するため、なるべく省略化した簡単な「公式」を思考に利用とします。それが「バイアス」です。
私たちの脳は誰しも「確証バイアス」があります。
確証バイアス(かくしょうバイアス)とは、認知心理学や社会心理学における用語で、仮説や信念を検証する際にそれを支持する情報ばかりを集め、反証する情報を無視または集めようとしない傾向のこと。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)より
「汝自身(なんじじしん)を知れ」という有名な名言があるのは、まさに私たちの脳が容易にバイアスによって支配されがちであり、それが行動に大きな影響を与えることが数千年も前から知られていた証拠なのです。
「自分の選択や考えは必ずしも正しくないかも」と客観的に考えることは逆説的ではありますが、非常に大切な思考法です。
初めから「正しい」と思ったらその判断を検証することがなくなり、失敗はみな他人や環境のせいにして、自分を見つめ直す機会を失います。
自分の選択に疑念をもつことは、一見、自信がないような印象を与えますが、それは否定的な見方です。
「自分の選択」を肯定的に検証することは「客観性」と「冷静さ」が必要であり、私たちが陥りやすい「自分が正しい」と思うバイアスを自分自身で何度も検証する必要があります。
本書は自分がどのような「選択スタイル」をもち、選択の傾向を理解した上で合理的な選択をするため方法を紹介しています。

人生で後悔を避ける代表的バイアス
バイアスは地頭のよさや学習能力の高さとは関係なく、特定の状況下で人の選択力、判断力を惑わせる
「後悔しない超選択術」より
ここでは本書で指摘されている興味深いバイアス2種類を紹介します。心理学用語は見慣れてないかも知れませんが、みな馴染みがあるものばかりですよ。
自己奉仕バイアス
自己奉仕バイアスは、成功を当人の内面的または個人的要因に帰属させ、失敗を制御不能な状況的要因に帰属させること。 自己奉仕バイアスは、成功は自分の手柄とするのに失敗の責任を取らない人間の一般的傾向を表している。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)より
「自分のことは棚に上げて」という名ゼリフがありますが、これこそ「自己奉仕バイアス」が何たるかを教えてくれています。
もし他人が間違いを犯した時、私たちは客観性をもってその間違いを指摘することができますが、いざ自分の身に起きると、すぐ環境や人のせいにし結局「仕方なかった」と思ったりしませんか?
「失敗」に関しては他人に厳しく、自分に甘い傾向がある一方で、「成功」に関しては「他人の成功は環境や運のおかげ」とし、「自分の場合は実力」だと決めつけてしまいがち。
その主要要因が私たちの脳で無意識に変化することこそ、まさに「自己奉仕バイアス」なのです。
私もここ2-3日はブログを書いていませんでしたが、まぁ娘の世話や仕事が忙して。。。。あっ笑バイアスですね笑
言い訳こそまさに「自己奉仕バイアス」の結晶とも言えるでしょう!
プロジェクションバイアス
プロジェクションバイアスは、今、この時点での感情をベースにして「未来もきっとこうなるだろう」と見積もって選択してしまう現象のこと
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)より
私は時折ラーメンを解禁しますが、お腹空いていることをいいことに、超大盛りを注文しては最後にお腹がはちきれんばかりになり、「またやっちまった。。。」といつも後悔しては繰り返し、全く学んでいません笑
スーパーの買い出しも全く同じ傾向があって、いつも食事を作りすぎてしまうのは、買い出しの時点での「空腹」の感情の延長線上に未来を想像してしまうクセがあるからなんですね。
負の感情にも「プロジェクションバイアス」は働きます。
恋人と別れた直後は「世界の終わり」絶望を感じたことはみなありますよね?大学の試験に落ちた時、私の場合は株が暴落した時軽く絶望を感じます笑
しかし「負の感情」も同様、振り返って見れば、一時的なもので、結局長続きせず、時が傷を癒やしてくれるのはみなさん体験済みだと思います。
「プロジェクションバイアス」は良し悪しにかかわらず、現在の感情を未来にそのまま投影します。
何か商品を購入する際も、その時の衝動で買うのはまさに「プロジェクションバイアス」。
CMやテレビで話題のダイエット方法で、衝動的に飛びつくことは、まさに「プロジェクションバイアス」の典型的な例。その後、ダイエット商品が物干しスペースになったことはありませんか?笑
「本当に必要なものなのか?」「今必要なものなのか?」「他のネットの価格や評判は?」などいろいろ考慮することによって、現在の「買いたい!」という衝動のバイアスから客観的に見ることができるようになります。
現在の感情だけでなく、1時間後、1日後、10日後など少し遠くの未来で同じ気持ちになるのかどうかを考えるだけでも、このバイアスに囚われにくなります。
「バイアス」を知ることはまさに自分の「思考」を知ることにつながります。
これまでなんとなく説明できなかった気持ちを定義づけし、明確化することによって「今バイアスが働いている」と自分の気持ちが説明できるようになると、客観的に俯瞰して自分自身を見ることができ、気持ちの整理がしやすくなります。

さいごに
2年前に食事や運動と瞑想に取り組んでからは、周りのことよりも自分に関心がいくようになり、「ありのままの自分」に自信がもてるようになりました。
そこには社会的地位やきらびやかな富とは無縁の世界ですが、私は自分の人生に「納得」して、地に足をつけて暮らすことで「充実感」と「幸福感」を得ています。
コロナに関してもマスコミ情報には飛びつかず、「自分はどう考える?」と自問自答しては他の情報も取得して客観的に理解するよう努めています。
「未来」が「未だ来ぬ」と象徴されるように今下した選択が未来で「正しいか」はその時にならないと分かりません。
それなら自分にできることはただひとつ。
「自分の頭で考え、なるべく合理的で客観的な選択をし、それを着実に実行すること」だけです。
「今の自分はこれまでの人生における連続した選択の結果」です。
自分の下した選択肢の質が上がれば、例え上手く行かなくても、その選択を後悔することは限りなく少なくなります。
自分の選択に納得ができれば自分を「肯定」することができる「自己肯定感」が上がり、その積み重ねはさらなる人生における「心の豊かさ」をもたらしてくれることを確信しています。
私のブログが今回紹介した本を手に取るきっかけになれば幸いです。お読みいただきありがとうございました。