【読書・おすすめ本】「反応しない練習」 草薙 龍瞬 著

こんにちは!
ろんじぱぱです!

みなさんは仏教やブッダと聞いてどのような感想を持ちますか?

一般的には宗教的だったり、冠婚葬祭のみかかわるような儀式的な一面と捉えて敬遠されるかもしれません。

私が仏教の教えに魅了されていった理由がひとつだけあります。

それは仏教の原点であり仏と崇められるブッダは他宗教と違い、人間だったことにあります。

神というと全知全能であるがゆえに、どうしても想像上の人物と捉えるのが現代の常識です。

しかしブッダは当時、王族の出身で裕福な身でありながら、城の外の老若男女の有様を見て世の無常を感じ、苦行や修行を重ねた後に「悟り」と呼ばれる正しい心のあり方を得たと言われています。

数多くの修行僧が修行の末に目指す頂である「悟り」。私たちにはただ宗教的な神秘的なものと思われがちです。

その深遠なる「悟り」とはどのようなものなのか、本書を読むことでその一片に触れ、理解することができるようになります。

私も心の動きを把握すべく日々瞑想を行っていますが、この本を読むと瞑想で得た心のコントロール力をどのように活かすかが具体的な方法で示されています。

瞑想 効果 3年間

仏教が目指す「悟り」の境地こそ、あふれる情報によって心を動かされることが多い私たちが一番目指すべき心の在り方です。

その「悟り」の境地の一片を現代風に解釈し、分かりやすく噛み砕いて教えてくれている、今年私が読んだ本の中でBEST3に間違いなく入る感銘を受けた一冊を紹介します。

この本に魅せられたキラーフレーズ

「悩み」をなくそうとしない。理解する

反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」

反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」

著者紹介:草薙 龍瞬

僧侶、興道の里代表。1969年、奈良県生まれ。中学中退後、16歳で家出・上京。放浪ののち、大検(高認)を経て東大法学部卒業。政策シンクタンクなどで働きながら「生き方」を探求しつづけ、インド仏教指導僧・佐々井秀嶺師のもとで得度出家。ミャンマー国立仏教大学、タイの僧院に留学。現在、インドで仏教徒とともに社会改善NGOと幼稚園を運営するほか、日本では宗派に属さず、実用的な仏教の「本質」を、仕事や人間関係、生き方全般にわたって伝える活動をしている。

「BOOK著者紹介情報」より

この本を読んだ感想

ブッダの教えの中に「悟り」を目指す修行法「八正道」うち、「正見(しょうけん)」があります。

「正しく見る」ということなのですが、何を以て「正しさ」とするのでしょうか?

私たちは基本的にモノゴトを自分中心から考えます。自分にとって都合が良ければ「よいこと」、都合が悪ければ「よくないこと」とし、それに伴って私たちの感情が作り出されることは周知のとおりです。

それに対し、仏教の「正しさ」とは「ありのまま」受け止めることを指します。

モノゴトそれ自体には善悪はないと捉え、私たちが善悪と勝手に思い込み、判断して心が無用に反応することを避ける方法です。

相田みつを氏の作品の中で「雨の日には雨の中を 風の日には風の中を」という作品がありますが、これこそ仏教の境地である「あるがまま」を善悪なしで受けいれなさいというメッセージそのものです。

しかし生まれながらにして、親、学校、社会から資本主義的な道徳観念を持っている私たちは、そのような解釈をすることが非常に難しく、また教えが仏教由来であること自体が、無宗教を主とする日本で敬遠されがちです。

物質的な豊かさをほぼ達成しながらも、依然として消えぬ不安や悩み。そこに物質の便利主義の限界があり、それ以上の幸福を探すにはモノではなく心であることに、私たちはうすうす気づき始めています。

本書はそんな穏やかな心「悟り」の一片に触れる入門書としてまさにうってつけ。仏教的な宗教色はほぼ感じられません。

どのようにモノゴトを捉えれば、心を常に穏やかに保てるのかを分かりやすく教えてくれます。

これまでの人生観を根本的に覆す目からウロコの方法にあふれており、現に私もこの教えをもとに日々実践を繰り返す毎日です。

これまでの人生観から違った視点からのモノの見方を体得するに最適の一冊であることは間違いなく、その影響を受けた一人として強く一読をオススメします!

反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」

反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」

気になったキーワードをピックアップ

この本を読んで目からウロコのキーワードを解説します。

悩みや不安は永遠に消えない

悩みをなくそうとしない。「理解」する

「反応しない練習」より

私たちは生きていると常に「悩み」や「不安」につきまとわれていると考えますよね。「悩み」や「不安」がなくなれば幸せになれると考えがちですが、果たしてなくなることがあるのでしょうか?

そもそも「悩み」や「不安」はどこから来るのでしょうか?私たちは外から来ると思いがちですが、よくよく考えるとそれば私たちの心が生み出していることに気づくはずです。

例えば、今振り返ると30代は今の自閉症の娘の育児などなく平和な日々でした。

しかし私の頭の中は「認められたい」「出世したい」「仕事がつらい」「お金稼ぎたい」など常に小さな悩みや劣等感に囲まれ、焦りとストレスでいっぱいでした。

「満たされない心」の問題点は「心の欠乏感」であり、自己価値が下がります。自己価値が下がると他人が羨ましく見えて、自分に劣等感を感じやすくなります

結果、嫌な気分から逃れるために、ご飯やお菓子などの誘惑に弱くなって肥満体質になり、いつも体調も優れず会社も時折休んだりと、自分の理想とは裏腹に現実が空回りしていました。

その当時の貴重な写真です笑

2009年 自分

悩みは生きている以上永遠になくなりません。その前提で悩みから開放される唯一の方法は「悩みを理解する」ことです。

本書では「悩み」や「苦しみ」の源流は私たちの快(喜び)を求めてやまない「求める心」であり、それが叶わないことから生じる「心の反応」が悩みを作り出していると述べています。

「理解して一体どうするんだ」という声が聞こえるかもしれませんが、この「理解する」という行為は、私たちの脳を客観的な神経の配置に変換します。

例えば周りの人が問題に苦しんでいる時は、自分の時と比べて冷静に問題点を考え解決策を考えることができますよね。

当事者でないという心のゆとりによって視野が広くなり、問題点を多角的に見ることで落ち着いて対処できます。

私たちは兎角「主体的」になって「自我」が入り込むと、そこから余計な「怒り」「焦り」「プライド」などの感情が生み出され、その処理にいっぱいになって、肝心な問題点そのものが置き去りになりがちです。

得体が知れず、真綿のように自分を苦しみ続けてきた「心の乾きの正体」を理解すれば、その不満状態から、一歩外に出ることができるようになるのです。

当時の気持ちを客観的に理解すれば以下になります。

  • 私は「出世したい」出世欲がある。
  • ミスをすると出世から外れたようで激しい自己嫌悪になる。
  • 私は「認められたい」というプライドや承認欲がある。
  • 満たされないから服や食べものをつい買ってしまう現実逃避してる。

言葉に出すと負けを認めるようで恥ずかしいと思うかも知れませんが、言葉にすると脳神経の配置転換が起こったように私の脳が急に不思議と落ち着くのです。

大切なことは客観性をもって「現実を、自分を認め、受け入れること」です。

始めは「受け入れること」は非常に心に負荷がかかるかも知れません。しかし「受け入れること」によって初めて自分の心が地に足がつくようになるのです。

心の立ち位置が分かると心に大きな変化がもたらされます。

「悩み」という霧が晴れ、「何をすべきか」という現実的な課題に変換されるのです。

「悩み」の正体はもともと見えているようで見えないもの。それ故とらえどころがなく、幽霊のようにつきまとっては私たちを苦しめます。

それに対して「課題」になると、「何を努力すべきか」明確に分かるようになり問題点にフォーカスしやすくなります。

まさに「悩み」のまわしをしっかり掴んだ状態になるのです。

悩みを受け入れ、現実的に何ができるか理解することで「セルフコントロール感」が高ることは、悩みから開放される非常に大切な鍵を握っています。

本書に述べられているこのような「正しい理解」が人生の苦悩を解く強力な知恵であり、まさに私が日々実践していることでもあります。

今私が置かれた状況は私の30代と比べられないほどリアルな問題だらけですが、「悩み」は一切ないので、課題にのみ向き合い、毎日快適に自分らしく過ごせています。

反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」

反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」

悩みが不安を解消する解決法

「ムダに判断」していませんか?「いい・悪い」「好き・嫌い」を止める

「反応しない練習」より

決めつけや思い込みをやめる

悩みと不安がずっとなくならない理由は心だけの問題ではありません。

私たちは人間と呼ぶように「人の間」を生きる生物。自分以外はみな他人になり、当然彼らは自分の思い通りにはなりません。

同様に天気などの自然環境の変化も思い通りにならないため、知らずと私たちは天気に合わせて服装や生活スタイルを変えています。

結局、私たちが生きる人生はほぼ自分の思い通りになっていません。自分がコントロールできないことばかり。自分の思い通りにならない悩みや不安がでてきて当然なのです。

本来、自然環境や周りの人の考えなどは自分のコントロールが及ばない天気のようなものなのに、私たちは自分にとって都合の良いことを善、都合が悪いことを悪と考えがちです。

天気一つとっても、外出するときは晴天を望み、作物を育てる時は雨は恵みともなったり、天気を一つとってもそこに善悪はないのです。

あくまでも善悪を判断しているのは「私たちの心の反応」であり、これに気づくことは人生観を変える非常に大きな一歩になります。

自閉症の娘は私の人生にとって誰しもが望まない不幸を感じました。しかしこの考えに基づけば、娘も自閉症で生まれたくて生まれたわけではありません。本来そこに善悪はないのです。

娘の育児に関わることで私の人生観が変わり、以前に比べてより成熟した考えをすることができるようになったことは、紛れもなく娘のおかげです。

娘によって私が人間として大きく成長できたことで、不思議ですが娘が自閉症であることに感謝せざるをえないと、ふと思う自分がいます。

良い悪いの判断を避ける方法

自分中心にモノをとらえるクセが付いている私たちがいかに「あるがまま」モノを見ることができるようになるのか。

そのヒントは「起こったこと」に対して、できる限り「自我」を抜いて感情を出さないことが鍵となります。

例えば、昨日久しぶりの親子三人での休みだけど土砂降りでした。通常なら天気を恨みところですが、「自我」を抜くことで、落ち着いて「雨の日は何をして三人で遊ぼうかな」と考えられます。

結局その日は、娘がオムライスを食べたいと言うので、水族館を兼ねて遠出してきました。

「自我」が強いと「せっかくの休みなのに」と天気を恨み、そこで余計な感情を使います。その感情から早く抜け出すことで、冷静に雨の日なりのベストプランを考られたことは成長の一端です。

また目の前で突然娘が奇声を上げ、パニック発作を起こすのは日常茶飯事。そこに自我を挟んでいるとどう見ても、「恥」や「親としてのプライド」を感じて不幸としかとらえることができなくなり、結局娘にあたってしまいます。

「娘が奇声を上げていること」を自我を抜いて感情の反応を抑え、「心が反応」するのを防ぎます。

怒りから一歩抜け出せば、あとは落ち着いて対処することができるようになります。

以前は娘が奇声の時はただ怒ってばかりでお互い憔悴しきってしまいましたが、今では心にゆとりが持つことができ、慈しみの心が生まれて優しく抱きしめたりすることもできるようになりました。

反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」

反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」

職場でミスをしても落ち込まない

以前の私は「自我」のかたまり。一つでもミスをすると上司から自分の評判が下がることを嫌って「強がって」見せたり、自分を激しく責め立てたりと「心の反応」から生じる感情にいつも振り回されていました。

今でも普通にミスは犯しますが、以前と違うところはミスした瞬間、湧き上がってくる感情「焦り」「恥」を意識して抜いて処理しています。

「なにやってんだ俺!」とか「なんでいつも同じ〜」等、自分を否定する感情をとにかく抜きます。

そうすると残る感情は「じゃあこのあとどう対処するか」のみになるのです。

ミスをしたらリカバリーするのは当然ですよね。余計な感情を抜くことで、一気に解決する方向へ気持ちを最短距離で持っていくことができます。

またミスをすると焦ったりパニクったりして更にミスを重ねることもよくあること。すべて感情の乱気流が引き起こす職場で起こりがちなハプニングです。

ミスの良し悪し判断をやめ感情を敢えて排除することで、自分を客観視できるようになり、落ち着いて対処しやすくなったことを実感しています。

さいごに

私の周りは自閉症で時折奇声を上げ、暴走する娘、性格が全く合わない母など、とにかく私の心は常にざわついています笑

私の家は「日々是道場」笑。目の前の課題に向き合いながら、如何に心を揺らさないよう二歩進んでは一歩下がるような修行の日々です。

このような心のコントロールの成果は意外なところで効果を発揮し、職場でクレームを受け付けた時でも、比較的落ち着いて対応できるのは毎日の修行の成果です♪

感情は私たちが皆もつ人間らしい側面ですが、それに反応しすぎると同時に苦しみを生み出します。

心をコントロールする術を身につけることは、穏やかな生活を営む上で非常に大切なスキルであることを実感しています。

そんな理想な境地を目指す指南書として、本書はこれまでの人生観を覆すような新鮮な驚きを与えてくれる、自信を持っておすすめする一冊です!

私のブログが今回紹介した本を手に取るきっかけになれば幸いです。お読みいただきありがとうございました。

【読書・おすすめ本】「反応しない練習」 草薙 龍瞬 著
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