こんにちは!
ろんじぱぱです!
今年ももう12月。結局コロナに始まりコロナに終わった年になろうとしています。
テレビでは依然として「クラスターが〜」「家庭内感染が〜」とか言っていますが、そもそもウィルスを避ける発想って今まであったかなとふと考えました。
コロナが流行する以前に、インフルや風邪を避けようって思いましたか?
ないですよね!できるだけ温かい食事や栄養をとって免疫力をつければ風邪は引きにくいって思っていたはずです。
そうです。ウィルスを避け続けることにはおのずと限界があるのです。個々の私たちにできることは、かかってもコロナ被害を最小限に食い止めるための自身の免疫力の向上。これに尽きます。
以前の記事で具体的な免疫力を高める方法を教えてくれる良書を紹介しました。ぜひご覧ください。
「雨に濡れない方法」だけを学ぶのではなく、「雨に濡れても大丈夫な方法」を学んだほうが、コロナに対する恐怖心もかなり和らぎます。
コロナに対するこの一年間の研究者の知見を集約した、まさに旬な一冊をご紹介します!
この本に魅せられたキラーフレーズ
ウイルスへの最強の対策は消毒でもワクチンでもありません。ただ「健康であること」です。

著者紹介:小林弘幸 / 玉谷卓也
小林弘幸
順天堂大学医学部教授。日本スポーツ協会公認スポーツドクター。
1960年、埼玉県に生まれる。順天堂大学医学部卒業後、1992年に同大学大学院医学研究科修了。玉谷卓也
「BOOK」データベースより
薬学博士。日本免疫学会評議員、順天堂大学非常勤講師、エムスリー株式会社アドバイザー。
この本を読んだ感想
私たち人類が新型コロナウイルスと対峙して約一年が経とうとしています。
始めのうちは未知のウイルスとして恐れられていた新型コロナウイルスも、世界各国の知見を集めていくうちに、だんだんその性質が理解されてきています。
本書は2020年度に世界中で発表された研究者による様々なコロナウイルスの論文をもとに、私たち一般人に非常にわかりやすく、挿絵まで使って、丁寧にコロナウイルスの性質や、致死に至るまでの過程、また免疫力を高める方法を解説しています。
著者が様々な論文を研究した上での出した結論は、コロナによる致死の主な理由は免疫力が弱く、「重度な不健康」な状態が重篤化を引き起こしているという推察です。
マスコミは「コロナ死」のような印象を与え続けていますが、全てはコロナをきっかけにした基礎疾患による致死であり、コロナはきっかけにしかすぎないのです。
コロナ以前は、免疫力やウイルスなどは医学の話であり、一般人には気もとめない生活を送ってきました。
本書を読むことで、これまで知らなかった知識やウイルスを正しく理解し、コロナに自信をもって向き合えることができるようになります。
自分を助けることができるのは、最後は自分だけです。
マスコミを鵜呑みにせず、数々の科学的根拠に基づく考察によって、より正しい向き合い方を教えてくれる本書は、この時節に特に価値のある一冊です!
気になったキーワードをピックアップ
この本を読んで目からウロコのキーワードを解説します。
コロナで死に至る原因とは?
ウイルス単体の毒性でいえば、インフルエンザのほうがよほど怖い。新型コロナウイルス感染症は「サイトカインストーム症候群」である。
「免疫力が10割 腸内環境と自律神経を整えれば病気知らず 」より
サイトカインストームが引き起こす免疫暴走による多臓器不全
ウイルスが体内に侵入した時に、防衛側の免疫細胞同士は細胞仲間を呼び寄せ、互いに協力して攻撃力を上げるため、「サイトカイン」と呼ばれる物質を出します。
「サイトカイン」によって血液量(エネルギー)を高め、炎症を起こすことでウイルスと戦うのですが、サイトカインの量が増えれば、まさに体中が戦時中のように至るところで炎症が発生します。
新型コロナウイルスは特に肺組織に作用し、肺に存在する免疫細胞から放出されるサイトカインが主に主犯となって、多臓器や血液の機能不全を起こし、やがて死に至る特徴をもっているウイルスなのです。
こう聞くと非常にコロナを恐ろしく感じますが、このような致命的な症状が起こる人は、コロナ感染者のわずか5%ほど。実際は80%以上の感染者は無症状から軽症で済みます。
では、生死を分ける違いは何なのか?
その違いを知ることこそ、コロナを正しく恐れる知識となります!
サイトカインストームが起こる主要原因とは?
肥満は全身の慢性炎症であり、高血圧や糖尿病などの生活習慣病をはじめ、あらゆる 疾患と密接に関連している。
「免疫力が10割 腸内環境と自律神経を整えれば病気知らず 」より
マスコミによって日々公表され、増加し続けるコロナ感染者数は恐ろしい印象を与えますが、冷静に見ると、海外に比べると日本は別格に少ないことが分かります。
欧米でコロナの死者数が多い理由
日本ではコロナでの死者数は12/15現在2,600人前後。それに対してアメリカでは12/16死者数日現在、死者数は30万人を超え、ドイツでも2万を超えるなど、まったくの別次元の数字です。
この数字だけ見ると欧米のコロナウイルスは日本のものに比べて強大で、恐怖に感ざるを得ませんが、意外と注目されてないのが、他国の肥満症患者の全体比率です。
本書では、BMI25を基準とした日本が肥満率がわずか4.3%なのに対し、海外ではBMI30と、基準をゆるくしているにもかかわらず、アメリカで36.2%、イギリスで27.8%、イタリアで19.9%と圧倒的に国民全体における肥満率が違うことを指摘しています。
むろん、新型コロナウイルスが重症化するのは様々な要因がありますが、肥満はその主犯格に当たります。
肥満は脂肪細胞が肥大した状態であり、肥大した脂肪細胞はサイトカインを放出しやすくなっているため、肥満であればあるほど全身に慢性炎症が延焼する恐れがあるのです。
肥満による免疫力の低下
サイトカインは免疫細胞がウイルスと戦うため必要な物質ですが、放出しすぎると危険です。
それを制御するのが「レギュラトリーT細胞」と呼ばれる司令塔のような細胞で、ウイルスをやっつけた後に、サイトカインを撤収させる役割を果たしています。
このレギュラトリーT細胞の減少が確認されるのが、高血圧や糖尿病をはじめとする基礎疾患をもつ患者であり、このような基礎疾患者はほぼもれなく肥満です。
肥満は慢性炎症を引き起こしやすくなる環境の原因となるだけでなく、レギュラトリーT細胞の不足による免疫細胞が暴走するサイトカインストームを引き起こす二大因子の原因になっているのです。
またレギュラトリーT細胞をはじめ、免疫細胞の7割は腸に生息しています。
肥満の人は主に何を食べていますか?ジャンクフードをはじめとする超加工食品ですよね。
以前ジャンクフードの危険性について書いた記事です。この機会にご覧ください。
免疫細胞が住む腸内環境が荒れれば、必然的に免疫力が低下します。
腸内環境の悪化による免疫力の低下と脂肪細胞による慢性炎症の拡大化。肥満こそ新型コロナウイルスの致死率を段違いに上げる主要原因であることを、なによりも理解する必要があります。
普段の不摂生がそのままコロナの生存率にかかわっているという本書の指摘は、ワクチンやマスクに光明を見出そうとする世論に対する、深い啓蒙であると考えさせられました。

さいごに
「免疫力」はダイエットとは違い、具体的な数値が測れない分、なかなか向上させるのは至難の技です。
そのため、私はあえて目標値は設定せず、仕事から帰宅後は、毎日同じ食事を食べることをルーティンにしています。
結果として、風邪で倒れることは皆無。コロナもどこ吹く風。健康診断もほぼA。そしてなによりも健康診断などの数値よりも、毎日の体調が非常によく、パフォーマンスが高いことに満足感を感じます。
結果的に今回紹介した本によって、私が現在行っている運動や食事が体調のみならず、コロナにまで功を奏することを一流の医師に証明されたことは純粋にうれしさがこみ上げてきました。
コロナは風邪の一種。過度に恐れる必要はありません。
私たち個々が免疫力を高めて「人事尽くして天命を待つ」心がまえでありたいものです。コロナに打ち勝ち、社会にもう一度人間らしさを取り戻したいものですね。
私のブログが今回紹介した本を手に取るきっかけになれば幸いです。お読みいただきありがとうございました。