【読書・おすすめ本】「世界最高の処世術 菜根譚」守屋洋 著

こんにちは!
ろんじぱぱです!

私が哲学や仏教に触れるきっかけは、ツイッターで株情報を得ていたことにさかのぼります。

当時、久しぶりに株式投資を再開したものの、成績は相変わらず散々。場当たり的な投資で自分の信念がなく、感情で売買しては負け続けるという悪循環でした。

弱小投資家の唯一の味方「時間」を利用して、ようやく現在になって収益がでるようになりました。いや〜長かった笑

株 評価額 プラ転

株の世界はプロの投資家がお金を奪い合うある意味、冷酷な世界。そんな中で惹きつけられたのが、ツイートされたポジティブな言葉や名言でした。

「止まない雨はない」、「夜明け前が一番暗い」など、株の損失だけでなく、自閉症の育児に悩んでいた私にとって、ポジティブな言葉に心が救われるようになり、いつしかツイッターで名言を探しまくるようになっていました。

当時は精神の支えであった父を亡くし、母が喪失感からのうつ病、そして娘の自閉症が徐々に明らかになるなど、とにかく人生真っ暗な時期でした。

出口が見えない八方塞がりの中、手にとったこの「菜根譚」。

数々のフレーズが深く心に刺さり、当時の弱気だった私の心を力強く支え、また少し余裕を取り戻した今でも、常におごらない「謙虚」な姿勢の大切さを教えてくれた大切な一冊です。

この本に魅せられたキラーフレーズ

子どもが生まれるとき、母親の命は危険にさらされる。財産が多くなれば、それだけ泥棒に狙われる。どんな幸せも不幸のタネにならないものはない。

世界最高の処世術 菜根譚 

著者紹介:守屋 洋

著述家、中国文学者。昭和7年、宮城県生まれ。東京都立大学大学院中国文学科修士課程修了。中国古典に精通する第一人者として、著述・講演などで活躍。SBI大学院で経営者・リーダー向けに中国古典の講義を続けるなど、広く支持されている。

「BOOK著者紹介情報」より

この本を読んだ感想

この「菜根譚」は中国の1,600年代の明王朝時代に洪 自誠(こう じせい)によって執筆された随筆集で、「菜根譚」の意味は「野菜の根」です。

「良薬口に苦し」といいますが、「野菜の根」こそ正に漢方そのもの。

「菜根譚」が処世術の名作と呼ばれる所以は、常に「おごらず」、「謙虚に」、心のバランスを保ち、極端に走らず、「中庸」に生きることに重きを置いています。

当時中国ではあまり注目されなかったものの、その後、日本では禅僧や仏教間で読み継がれ、実業家や政治家にも愛読されてきた密かな名著です。

本書から教えられた「危機」の中に「機」を探して、成長の種を見つける姿勢は、自閉症の育児から自身の成長を目指す私の生きる姿勢そのものになっています。

また「幸せの中に危を探す」謙虚な姿勢は、すぐに感情で舞い上がる私にとって目からウロコの思いでした。

私たちの生きる姿勢に、たくさんの「気づき」をもたらしてくれる、時代を超えて読み継がれる名著です。

気になったキーワードをピックアップ

この本を読んで目からウロコのキーワードを解説します。

「鶏が先か、卵が先か」の人格形成

人格が主人で、能力は召使いにすぎない。能力には恵まれていても人格が伴わないのは、主人のいない家で、召使いが我がもの顔に振る舞っているようなものである。

「世界最高の処世術 菜根譚」より

このフレーズを見るとすぐ思い出すのは1990年代の「オウム真理教」です。

あれだけの学歴を持つエリート集団であっても、ベクトルの方向性を間違え、人格形成を誤ると取り返しのつかない事件を起こしました。

人格が能力を統率せねばならない最たる事例です。

パスカルの「パンセ」にも日本の武道の原型となる名言があります。

力なき正義は無能であり、正義なき力は圧制である。力なき正義は反抗を受ける。なぜならは、つねに悪人は絶えないから正義なき力は弾劾される。それゆえ正義と力を結合せねばならない。

パスカル「パンセ」より

大学や学校など教育機関で教えられるのは目に見える「能力」だけであり、目に見えにくい「人格」を磨き上げるのは自分を唯一見つめられる自分しかいません。

自分の心に向き合い、育んでいくことは容易ではありませんが、その大切さに気づけた時、本当の心の豊かさが得られたような気がします。

自分の心と向き合う上でオススメの一冊がこちら

奴隷の哲学者エピクテトス

世界最高の処世術 菜根譚 

無常な人生を豊かにする秘訣

天の動きは、予測することができない。(中略) しかし、君子は逆境に突き落とされても甘んじて従い、平穏無事なときにも有事の際の備えを忘れない。だから、さすがの天も腕のふるいようがないのである。

「世界最高の処世術 菜根譚」より

去年の10月に現パートナーと別居して実家に引っ越し、約一年。

コロナを含め、これまで考えもしなかったことが立て続けに起こり、かなり激動でストレスフルな一年だったことに間違いありません。

今年 振り返って

それでもなんとか頑張ってこれた理由は「学びの精神」「自己成長」にあります。

自分を大切にし、つぼみから花を育てるような気持ちで自己成長を目指すことで精神が健全になり、身に起こる人生経験を余すところなく「学びの糧」に変えていけます。

困難にぶち当たっている時は正直辛いです。その時は、その経験がありがたいとはこれっぽっちも思いません。

しかし、それがただ辛いだけで終わってしまっては悔しいじゃないですか。辛い分、経験だけでも倍返しの精神で学んでいくことこそ、つらい経験に対する私なりの復讐法と考えています。

最近辛いことが起こったら、真っ先に自分に言い聞かせる一言は「学びに変えてやる。すべて」と決まっています(*´ω`*)

学びに変える

人生に降りかかる災難を柔軟に乗り越えていく精神を教わった、感慨深い菜根譚の名言です。

極端な性格を直してバランスを

倹約は美徳だが、度が過ぎれば、ケチとなり、出し惜しみとなって、かえって正しい道に反するようになる。謙譲は立派な態度だが、これも度が過ぎればバカ丁寧となり、卑屈となって、なにか魂胆を隠していることが多い。

「世界最高の処世術 菜根譚」より

何でも極端に走らず、中正を目指す「中庸」こそ最適な人格バランスであると説いています。

例えば、お金を貯めることは大事なことですが、お金を貯めることが目的になって貯蓄が減ることに痛みを覚えるようになると、自己投資やお金を使うことに心理的抵抗を覚えて、ケチ一直線になります。

私の性格の一部でそのような部分があることを理解しているため、あえて一定額までは自由に使う枠を設定して、お金を使うときに気兼ねなく使えるように心持ちを変えています。

また私の母も昭和に培った「もったいない精神」から、親戚からもらったものをただ使い続け、自分の意志が感じられません。

以前は何もなかった時代ゆえに「もったいない精神」でモノを大事にする心は大切ですが、現代のようなモノがありふれた時代では、適度に断捨離を行わないと、過去のモノでいっぱいになって、前に進めなくなります。

つねに自分の考えを振り返っては反省し、客観的に見る姿勢であり続けることで、両極端な思考に走らず、どちらの思考も大事にする「中庸」の精神に近づけるのではないかと考えています。

世界最高の処世術 菜根譚 

さいごに

私たちは社会に出るために様々な教育機関に通いますが、そこで教えられるのは、将来お金を稼ぐため、人に役に立つための「スキル」や「技術」のみです。

長い人生を生きる上で大切なのは自分自身という内側の部分。どのような「人格」を持つかです。

自分と向き合って自分の長所、短所を知り、長所を伸ばすことで自分が成しうる「理想の人格」になることを考えることは、人生を豊かにする上で非常に大切な「問い」と考えます。

今でも自閉症の育児も株投資も継続しており、毎日一進一退。

それでも起こる全ての出来事の幸不幸を、できるかぎり「ありのままに」受け止め、その経験を丸ごと自分の成長に変えられるよう、今この瞬間も「より良い理想の自分」を目指して、意識して過ごしています。

私のブログが今回紹介した本を手に取るきっかけになれば幸いです。お読みいただきありがとうございました。

【読書・おすすめ本】「世界最高の処世術 菜根譚」 守屋洋 著
最新情報をチェックしよう!