【書評・感想】「スタンフォードの自分を変える教室」 ケリー・マクゴニガル著

こんにちは!
ろんじえぱぱです!

この度新しいブログの試みとして、書評ブログの記事も始めることに決めました。

なぜ書評ブログなのか?理由は簡単。自分が本好きだからですね笑

以前にも書きましたが、私はこれまで受験勉強から40才までほぼ20年間、本来しい本は一度も読んだことがありませんでした。自分の人生経験で十分やっていけると思っていたからです。

その後自閉症の娘が生まれ、父が亡くなり、人生が激動して行く中で心がうつ気味になり、どうしてもこれまでの知識では人生の課題をこなせなくなってきていました。

そこから読み始めた本という知識の世界。良質な本を読むことで、これまでの私の閉ざされた世界に様々な光と希望を与えてくれました。物事を見る認識が変わり、世界の見方が変わったのです。

この書評ブログでは私が読む中で「へぇ〜」「おぉ〜」と思わず目からウロコが落ちたような感銘を受けたフレーズをピックアップし、本の紹介をしています。

このブログをきっかけに私が紹介した本を手に取るきっかけができればこれほど冥利に尽きることはありません。

この本に魅せられたキラーフレーズ

死亡事故を見たらロレックスが欲しくなる

この本を読んだ感想

お菓子を食べてはだめと言っているのに結局抵抗できずバクバク食べる。ブログや本を読むつもりがはっと気づいたらネットやフリマアプリを見ていた。。。

お恥ずかしい限りですが、ダイエットを成功して毎日ブログを書く習慣がある現在でも、ふとした瞬間に欲求という「内なる衝動」に負けてしまうことはしょっちゅうです。

最近やっとお菓子を72%チョコレートに切り替えて習慣化できていたのに、お彼岸の大量のお菓子が届きました(TдT)

どんなに意志力を鍛えていても目の前のお菓子を目にしたら食べます。これは決して意志力が弱いわけではなく、脳の本能で抵抗することはまずできません。

お菓子を食べないようにするには意志でもって我慢するのではなく、捨てて視界から消すのが最善の選択肢なのです。今回はもったいないと思ったのでゆっくりと楽しく召し上がることに決めました笑

彼岸 お菓子 大量

私たちはとかく意志力を才能のように与えられたものとみなして、何も変えられることができないものと考えがちです。

これまでの日本の教育では意志力がないのは気合や根性が足りないとか、とかく根拠のない精神論で締めくくられていました。

この本はそのような意志力を研究実験をもとに分析して、意志力を有限な資源であり、心の筋肉として鍛えることができると謳っています。

また意志力が働く脳内の部位は古代から人類生存のために重要な役割を果たしてきましたが、現代の文明生活のなかでミスマッチを起こしていることを様々な例を用いながら解説しています。

私たちの脳は「やっちまえ!やりたいだろ」とささやく本能の悪魔と「だめっつ!そんなことしたら」とささやく理性の天使の二人に常に挟まれて常に不安定なのがデフォルト状態です。

この本を読んで意志力を正しく科学して私たちの脳の悪いクセを見抜き、反対にうまく脳をだましてやる気を起こさせれば、良い習慣に導くことができると思いました。

「見えなかった意志力を見える化する」ことにメスを入れ、脳のクセを知ることができて正しい方向に導くことができる非常におすすめできる良書です!

著者紹介:ケリー・マクゴニガル

Ph.D.ボストン大学で心理学とマスコミュニケーションを学び、スタンフォード大学で博士号(心理学)を取得。スタンフォード大学の心理学者。専門は健康心理学。心理学、神経科学、医学の最新の研究を応用し、個人の健康や幸せ、成功および人間関係の向上に役立つ実践的な戦略を提供する講義は絶大な人気を博し、スタンフォード大学で最も優秀な教職員に贈られるウォルター・J・ゴア賞をはじめ数々の賞を受賞

Amazon商品説明:BOOK著者紹介情報より

気になったキーワードをピックアップ

この本を読んで目からウロコのキーワードを解説します。

罪のライセンス:良いことをすると悪いことをしたくなる

ブログをがんばっているとふと気が緩み、メルカリで商品物色する私。今また衝動買いしてしまった(;´Д`)

筋トレやジョギングしたあとに思いっきり食べたくなる心理は私のみならずみなさんも陥った経験があるでしょう。

何かに頑張っていることを理由に自分に害を及ぼす行動をとり、正当化する心理をモラルライセンシングと呼びます。

モラルライセンシングは私たちのみならず、一般的にモラルが高いとされている政治家、宗教指導者、警官やアスリートですら隔たりなく生じうる、私たちの脳の基本原理です。

モラルライセンシングの最も厄介な点は自分の長期目標に対して明らかに害であることを「ごほうび」と思い込み、脳自体がそれを正当化し始めることです。

「筋トレやジョギングがんばったから帰りにラーメンや唐揚げを食べる!」いやいやまてまて!

客観的にはどう見てもおかしいと思っても思わずやってしまうところに人間らしさが出ていますが、この人間らしさがまさにモラルライセンシングという心理行動なのです。

モラルライセンシングは行動だけではありません。正しいことをしたと思っただけでモラルライセンシングが働くことが研究によって証明されています。

たとえば今日夜ジムに行くと考えただけで、昼のランチをいつもより多めに食べたり、後でやると考えて、だらだら過ごしてしまったり。

このようにモラルライセンシングには未来の自分を必ずなんでも成し遂げる理想像のように考えることで、目標を達成したように勝手に満足してしまうのです。これは面白い視点ですよね!

このようにモラルライセンシングは私たちの日々の決断に深く入り込み、様々な影響をもたらしている代表的な心理なのです。

健康ハロー効果

一つの優れた(もしくは劣った)一面を見て、その印象でその人全体の評価をきめつけてしまうバイアスをハロー効果と呼びます。

よく美人やイケメンを見ると性格や他諸々まで完璧なんだと決めつけることが正にハロー効果の典型です。

ハロー効果の関連記事はこちら

自閉症 育児 よいところ 見つける

健康ハロー効果とは健康的に見えるメニューを注文するといい気分になって残りの注文を不健康な食品を食べてもいいんだと勝手に思ってしまう心理です。

私たちはよくファミレスに行くとサラダを頼むことが多いと思います。

認識すべきことは本当にサラダを欲しがって食べているのか、もしくはサラダを免罪符にすることで自分が好きなものを食べる罪悪感を減らしているのかをよーく考える必要があるということです。

最近ではファストフードのメニューにサラダが加えられていますが、その研究結果は分かりますよね?

そうです。サラダは次来たときに食べればいいと思って、むしろボリュームのある太るメニューを食べることが研究によって示唆されているのです。

ジャンクフードのメニューにサラダを頼んでも、レタスがただ追加されただけで、よく考えればドレッシングも不健康的です。

にもかかわからず、レタスを食べているという道徳的正しさが健康ハロー効果を呼び、ハンバーガーを躊躇なく食べてしまうという心理状態にもっていってしますのです。

ドーパミンは幸福感をもたらさない

ドーパミンはやる気を起こさせる脳内ホルモンとして以前ブログにて紹介しました。

ドーパミン 効果

ドーパミンは私たちの欲の根源である好奇心を満たすために行動を促す大切なホルモンですが、じつは「幸福の予感」をもたらすだけで幸福自体をもたらすものでないことが示されています。

最近はブログや育児のモラルライセンシングでメルカリにハマっている困ったろんじえぱぱがいます(;´Д`)

いつも感じることに、メルカリにハマって服を探している時はちょっとした興奮状態になっています。

しかし、いざ商品をポチッとしてしまうと、突然その服への興味は突然消え失せ、また別の商品を探し始めるクセがあるのです!

私の場合、ドーパミンは商品をクリックする直前に最高潮に達して、ポチったら急激にしぼみます。つまりドーパミンは目標を達成しても満足をしていないことを私自身で証明している結果になっています。

ドーパミンが出す「幸福の予感」は食糧が乏しい古代の時代に、人類が生存のために、毎日せっせと働いて食べ物を探し歩いていた時代の脳の生存戦略でした。

しかし今ではSNSのいいねボタンやスマホの通知、スーパーの品揃えやCM、インスタントフードなど、あらゆるところで幸福の予感をもたらされるようドーパミンを誘発する魅惑の罠が至るところに仕掛けられています。

匂い、香り、彩り、音、刺激。あらゆるところで現代の企業は私たちのドーパミンを誘発するよう研究を重ねています。

以前加工食品のデメリットについても触れました。

ドーパミンの性質をを正しく扱えないと容易に中毒になる現代。そこに意志力は関係ありません。脳の報酬システムを理解することは現代のドーパミン誘発装置を避けるうえで必ず役に立つ知識です。

恐怖感理論

最近はニュースはネットのみでなるべくテレビでは見ないようにしていますが、それには理由があります。

今ではどこをつけてもコロナウィルス一色。基本的にネガティブ情報に染まっていて見てて必ずしも気分がいいものではありませんよね。

私たちがネガティブな事象を見たり聞いたりしていると受動ストレスを受けています。殺人事件やコロナなどのニュースを見るたび、無意識にストレスを感じているのです。

受動ストレスの関連記事はこちら

愚痴 意味ない

この受動ストレスを利用したのが「恐怖感理論」です。

死に関するニュースに触れ続けていると私たちは無意識に不安になり、重苦しい気分になって意図せずストレスを抱えます。

そしてその潜在的なストレスや不安感を解消するために、安らぎを与えてくれるものを無意識で探そうとするのです。

テレビを見てリラックスするつもりがかえってストレスを抱え、番組中に流れるCMの商品に気が向いたり、ソファに座ってつい食べすぎてしまうのは、ニュースなどのネガティブ情報がその根源だと聞いたら、なんとも驚くべき話しですよね。

人はポジティブな情報よりネガティブ情報に6倍近く反応し、感染することが明らかになっています。

冒頭のキーフレーズである「死の恐怖を感じるとロレックスが欲しくなる」理由はこのような人の心理不安につけ込んだ恐怖感理論という立派な企業戦略なのです!

さいごに

意志力を科学する。一見不可能と思われていた意志力を分析することで「なぜできないのか」を明確に理解することができます。

私たちの脳を理解することは自分自身を動かしている基本ソフトOSを理解するのと同じこと。

自分に一生つきまとう脳のプログラミングを理解することで、むやみな自己否定やネガティブ姿勢をなくして、より前向きに行動することが可能になります。

この本はこれまでの意志薄弱だと思われていたことを明確に科学の視点で捉え、理論化して説明した非常に読み応えのある本で是非オススメします。

私のブログが今回紹介した本を手に取るきっかけになれば幸いです。お読みいただきありがとうございました。

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