【読書・おすすめ本】「チーズはどこへ消えた?」スペンサー・ジョンソン著

こんにちは!
ろんじえぱぱです!

今ブログを書いている現在はコロナショックのど真ん中です。

東京では毎日感染人数が急激に増加し、まさに五里霧中のような不安定な状況が続き、私のみならず、みなさんも不透明な不安感に包まれていると思います。

一年前は2020年はオリンピックイヤーと心躍っていたのが、まさかのコロナショックで経済が大打撃など誰しもが予想できなかったでしょう。

しかしコロナウィルスのみが私たちの生活に不透明感を与えているでしょうか?じつは答えは否です。

明日が不透明なのはコロナウィルスに限りません。喜び、悲しみ、事故、偶然。じっさい明日何が起こるか分かりません。いつものような毎日がくると分かったような気になっているだけです。

日々の日常は毎日同じようにみえてじつは同じでなく、常に変化しているのです

日常の変化を描写する言葉に「諸行無常」という有名な仏教用語があります。

諸行無常はこの世の現実存在(森羅万象)はすべて、すがたも本質も常に流動変化するものであり、一瞬といえども存在は同一性を保持することができないことをいう。

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

私たちの身の回りで起こる事故や病気、または喜びや成功など、一年間を振り返ってみれば、事前に予測できなかったことは数え切れないほどたくさんあります。

今の時代はネットに代表されるようにまさに変化の時代。変化なきものは置き去りにされていく時代にまさに私たちは生きています。

ひとつのトレンドや変化が一年であっという間に広まる現代社会。現在のコロナによる恐怖はグローバル時代を象徴する一種の変化の時代の代表例ともいえるかもしれません。

この本に魅せられたキラーフレーズ

自分のチーズが大事であればあるほどそれにしがみつきたくなる

チーズはどこへ消えた? 

チーズはどこへ消えた? 

著者紹介:スペンサー・ジョンソン

ハーバード大学医学部、メイヨー・クリニックに籍を置いたことがあり、心臓ペースメーカーの開発に携わる。のちコミュニケーションズ・コンサルタントとして活躍。様々な大学や研究機関の顧問を務め、シンクタンに参加する一方、医学、心理学分野の著書を多数発表、「チーズはどこへ消えた?」は1999年度全米ビジネス書ベストセラー第1位となり、日本でもベストセラーとなった。他の著書に「1分間パパ」「1分間マザー」「1分間自己革命」「1分間意思決定」「人生の贈り物」「頂きはどこにある?」などがある。

日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」

この本を読んだ感想

昔からこの本がベストセラー本であることを知っていましたが、なかなか手にとる機会がなく、最近になって初めて手にした本です。

内容は全部で90ページしかなく、しかもチーズ物語の本編はわずか50ページと、誰でも気軽に読むことができる万人受けの本です。

チーズとは私たちが人生で求めるもの、仕事、家族、恋人、財産、健康、人に認められることなどを本では指摘していますが、言い換えれば、私たちが人生で精神的に拠り所になるところを指しています。

本屋さんの売れ筋コーナーには至るところに「変化を恐れるな!」を謳う自己啓発本がいっぱいあります。それだけ私たちの脳は変化を嫌い、現状安定を望む傾向があります。

しかし現状安定の「現状」とはじつは毎日同じように見えても、ゆっくりと移り変わる季節のように時間をかけて刻々変化するもの。

この本はチーズを求める物語をとおして、それぞれの四人の違った性格の登場人物の変化をめぐる心理を分かりやすく描写しています。

せっせと動きまくるネズミを尻目に、小人二人の変化に対する恐怖と現状依存にすがりつくなかで、動かない恐怖心からの脱却と変化を追い求めることで感じ取るポジティブな心理変化が描かれています。

安定を求めるのは人の性ですが、安定にどっぷりと依存せず、安定の中でつねに少しでも挑戦することの意義を教えてくれる、簡潔で分かりやすい名著です。

気になったキーワードをピックアップ

この本を読んで目からウロコのキーワードを解説します。

安定志向に潜むデメリットとリスク

つねにチーズの匂いを嗅いで見ること。そうすれば古くなったのに気づく

「チーズはどこへ消えた?」より

結婚は私が男として、人として望んだ安定した形でした。しかし今振り返ると、夫婦という安定は私に怠惰という毒薬を投じ、長い月日の中で自分が少しづつ無力化して行く原因にもなりました。

長年付き合う中でもお互い夫婦が置かれた環境や気持ちは毎回異なります。出会い、同居、結婚、出産、育児。

その時々の気持ちは全く違うことにも関わらず、私は夫婦という制度に甘え、関係性を維持する努力が足りなかったんのではないかと感じでいます。

たとえばケンカしたり、気持ちのすれ違いが生じても「いつか元に戻るでしょ。こっちは悪くない」と一方的に決めつけて、愛情のゴムが勝手に弾力で戻ってくることを期待し、関係が長引くにつれて少しづつ努力を怠って行きました。

初めのうちはたしかに愛情のゴムは元に戻ってきました。しかし途中からその弾力性が弱くなってきたことに気づき始めたのです。

匂いを嗅ぐと明らかに愛情の賞味期限が近くなっていることにもかかわらず、私は愛情の保存方法を怠惰によって常温放置して、結果的に大きな傷みにつながったことは大いなる反省点です。

チーズはどこへ消えた? 

チーズはどこへ消えた? 

自己成長できない人の特徴

自分のチーズが大事であればあるほどそれにしがみつきたくなる

「チーズはどこへ消えた?」より

私たちはみな心が弱い生き物。チーズの匂いを嗅いで、もしそのチーズが古く、多少カビ臭くなっていると分かっていても「まだ食べられる」と思い、変化を拒否し、これまでのやり方や考え方を変えることをためらいます。

私がしがみついたチーズは夫婦関係でした。少しずつ関係性が歪んできているのにもかかわらず、自分の気持ちを正当化する正常化バイアスが働きました。

正常性バイアスとは、認知バイアスの一種。 社会心理学、災害心理学などで使用されている心理学用語で、自分にとって都合の悪い情報を無視したり、過小評価したりしてしまう人の特性のこと。

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

「色々問題はあるけど、こんな夫婦関係は私たち二人だけの特殊な関係なんだ」などど勝手に思い込み、結婚という制度に心理的にしがみついていた私には関係が破綻するなど思いもよらなかったことでした。

しかし振り返れば、この頃から元妻が私に対して気持ちが少しずつ冷めていったことを後になって告白してくれたので、今となれば大いなる反省点であります。

また30代は自分は何もしていなかったにもかかわらず、20代に過ごした海外生活の貯金からか「自分は違うんだ」という自己意識だけは高く、プライドだけはやけに高かったと思います。

昔の貯金で根拠のない自信だけ持っていた自分自身を猛省させる痛快な心理学用語にダニング=クルーガー効果があります。

ダニング=クルーガー効果とは、能力の低い人物が自らの容姿や発言・行動などについて、実際よりも高い評価を行ってしまう優越の錯覚を生み出す認知バイアス。

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

頭がいい人ほど自分を客観視し、つねに謙虚で学ぶことを受け入れているのに対し、当時の私はこれまでの人生経験で十分と思い、新しいことを受け入れることにあまり関心がありませんでした。

自分の価値を大事に思うがゆえに、それにしがみつき、新しい考え方を貪欲に探さなければ自己成長がありません。

柔軟性をなくし、ただひたすらに大事なチーズにしがみついていた自分の成長が止まり、周りの環境に取り残されていったことに気づいたほろ苦い経験から、このフレーズがより印象深く心に残りました。

挑戦と失敗の繰り返しが成功に導く

従来どおりの考え方をしていたら新しいチーズはみつからない

「チーズはどこへ消えた?」より

これまで何度も試みては失敗していたダイエット。これまで試したのはビリーズブートキャンプ、コアリズム、ロデオボーイ、レッグマジック、全て当時話題になったものばかりです笑

これらの失敗から共通点を探した時、私は常に1ヶ月など短期的にダイエット効果を目指して一生懸命取り組んでは結果がついてこず、毎回燃え尽きてやめることを繰り返していたことに気づきました。

これまでの考えを改め、ダイエットを短期ではなく、長期的で今後ずっと続けられる食生活で少しずつ痩せられればいいと考えを変えたことが成功の原点になりました。

常にダイエット失敗しては自暴自棄になって暴飲暴食してしまっていたので、「私は意志が弱い」ことを受け入れ、あまり意志を必要としない習慣化を取り入れたところ、結果大成功を収めたのです。

過去の失敗は単なる失敗ではなく、「自分にはうまくいかなかったこと」を少し恥ずかしい苦い経験とともに教えてくれる人生の糧です。

新しいチーズを見つけるには自分が失敗を恥ではなく、自己成長の種と感じて繰り返しトライアンドエラーを繰り返すことがとても大切です。

アクセス数が激減して心が折れかけ、試みの一環で書評ブログを始めたらアクセス数が一転、これまでの自己ベストを更新しました!

その時の心理を描写した記事はこちら

確かに失敗は心が苦しく余裕がない状態ですが、私は結局失敗からしか何も得ていないことが過去を振り返って分かります。

もし、これまでのやり方がなんとなくうまくいかなくなってきた時は自分の「大事なチーズ」にしがみついている証拠。

少し客観的に今一度今置かれている状況をとらえなおして、新しい方法を試みることの大切さをこのフレーズが教えてくれています。

チーズはどこへ消えた? 

チーズはどこへ消えた? 

さいごに

以前のブログで座らない習慣がもたらす健康効果を紹介しました。

座らない習慣 健康効果

私たちは長く座っていると血流が停滞し、長期的に死亡リスクが上がることが科学的に証明されています。

現状に依存するとはまさに思考の面でどっぷりと座っている状態と変わりません。

血流を行動の比喩ととらえると、変化を嫌って行動が少なくなれば、やがて思考や適応能力が使わない分、血流が滞るように思考もまた停滞していくのです。

そのような状態が長く続くと、やがて大きな変化が訪れた時に、感情だけで反応し適切な行動ができなくなり、大きな失敗や後悔をしがちです。

昨今のコロナショックによるトイレットペーパーの買い占めなどは、その主たる感情の過敏反応の例でしょう。

変化を是ととらえて常に受け入れる姿勢や心理状態を保つように努めれば、あらゆる情報に踊らされることなく冷静に受け止めることができ、落ち着いて対処できるようになります。

「今の現状に必ずしも満足できないけど、なんとなく居心地がよいから」と思っていれば、それはあなたの「変わりたい」という本能を「現状維持」という理性が覆い隠している状態。

そんなあなたにはぜひこの本を手に取ってみてください。簡潔なフレーズの中に心を動かす瞬間がきっとあるはずです。

私のブログが今回紹介した本を手に取るきっかけになれば幸いです。お読みいただきありがとうございました。

【読書・おすすめ本】「チーズはどこへ消えた?」スペンサー・ジョンソン著
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