こんにちは!
ろんじぱぱです!
年を重ねるに従い、だんだん一年の進行速度が早くなってくるのを感じてきます。
実際、仕事をしていると、毎日自分が本当に自由になる時間はわずか一日3ー4時間ほどしかありません。
しかし、その貴重な時間は仕事からの解放感とともに晩酌、テレビ、ネットへと費やされ、また変わらぬ一日が消費されていきます。
私も以前は毎日金太郎飴のような状態。
しかし、なにか集中力を必要とする作業(ブログや読書)をするようになってからは、自分がどれだけ注意力をスマホに奪われているのかがよく分かるようになりました。
私たちの時代はますます便利になり、時間短縮しているにもかかわらず、なぜか「時間が足りない」を感じるのは私だけではないでしょう。
そんな私たちの時間の欠乏を招く原因を解き明かし、時間を作ることに焦点を当てた面白い一冊をご紹介します。
この本に魅せられたキラーフレーズ
あなたの時間の9割は「デフォルト」で決まっている

著者紹介:ジェイク・ナップ(Jake Knapp)&ジョン・ゼラツキー(John Zeratsky)
ジェイク・ナップ(Jake Knapp)
著術家、IDEO客員研究員。グーグルで、あらゆる仕事を最速化する仕事術「スプリント(デザインスプリント)」を生み出し、Gmailの改良に生かすなど大きく貢献。その後GV(旧グーグル・ベンチャーズ)のデザインパートナーとして、スプリントをスラックやウーバー、23andMeなどで150回以上にわたり実行し、プロダクト構築を助ける。ジョン・ゼラツキー(John Zeratsky)
「BOOK」データベースより
YouTube、グーグルなどのテクノロジー企業で、デザイナーとして「時間」を再設計するミッションに没頭してきた。GVのデザインパートナーを経て、現在は「ウォール・ストリート・ジャーナル」「タイム」「ハーバード・ビジネス・レビュー」「WIRED」他で執筆。
この本を読んだ感想
毎日私たちが有する時間は24時間。1440分のみ。世の中格差はあれど、時間だけは唯一平等な資源です。
しかしこの時間を効率よく使っている人はほんの少数であり、大半の人は時間にルーズです。
私たちは、ことお金に関しては節約をしたりしますが、時間に関しては無限にあるような錯覚に陥り、ダラダラと消費しがちです。
本書では私たちが注意を向けるべきタスクに取り組むために「いかに時間を作るか」に焦点を当てています。
「MAKE TIME」と文字通り時間を作る方法として、本書では4つの戦略を挙げています。
- 「ハイライト」 一日の中のタスクで優先順位を決める
- 「レーザー」 タスクを行うため、気を散らすものを排除する
- 「チャージ」 注意力を安定して維持するためのバッテリーチャージ法
- 「チューニング」 上記の戦略を査定し、改善を行う
よく「私は集中力が続かない」と嘆く方がいますが、今の現代ほど注意力が保つのが難しい時代は過去にありません。
時間が有限であることを意識することで、「時間の節約」が生まれ、より効率よく自分だけの時間を確保して守ることが意識できるようになります。
意図的に「時間を作る」方法を学び、毎日流れ続ける時間を最大限活かすことができるようになるための具体的な方法を教えてくれる最適な一冊です!
以前、時間の大切さを説いた記事です。ぜひ一読を
気になったキーワードをピックアップ
この本を読んで目からウロコのキーワードを解説します。
集中力が続かない原因は病気のせいでない
「意志力」だけでは絶対に集中できない
時間術大全より
私が学生の頃、常に気を奪うばわれていたものはテレビとゲームでした。しかし、テレビは見たい番組が終われば興味がなくなりますし、テレビゲームも一旦全面クリアすれば、次のゲームを手に入れるまでは興味がなくなります。
ところが、今現代はどうでしょうか。まずスマホ。
本書によれば、2016年の調査でモバイルユーザーが一日にスマホを触る平均回数は2,617回だとする衝撃の事実を紹介しています。
思えば今ではネットのみならず、本、音楽、さらにビデオに至るまで、あらゆるものを月額課金で見放題ができるようになった、いわゆるサブスクビジネスが流行りつつあります。
本書ではこのようなガジェットを「無限の泉」と呼び、常に私たちの気を散らせる原因になっていると指摘しています。
よく子どもの頃、親に「集中しろ!」と注意されたものですが、じつは集中できないのは子どもだけでなく、大人も全く同じ。
私たち人類が注意をあちこちに向けるように進化したのは、目の前の果実よりも忍び寄る猛獣から身を守るため。
注意力が散漫になるのは太古昔からの私たちの脳の配線のためであり、決して病気や能力のせいではないのです!
これまでは自身の集中力の低さを嘆いていましたが、本能の仕組みを理解すれば、無下に自分を卑下する必要はありません。
これまでの集中力の低さの原因を自分の原因ではないと指摘してくれたことは、まさに目からウロコでした!

一日があっという間に過ぎてしまう感覚
焦点を設定しなければ、時間は忘却のもやのなかであっという間にすぎていく。人は「何に注意を向けるか」によって、みずからの現実をつくりあげているのだ。
時間術大全より
読書やブログを書くことは、いくぶん集中力を必要とします。
例えば、私が休みの日に「なんとなく」ブログや読書をしようと思っていると、その決意はスマホや好きな料理作りなどにあっという間に時間を取られ、気がつけば、もう娘が帰ってくる笑など枚挙に暇がありません。
また仕事から帰宅後の行動も然り。帰宅後の実質の自由時間はわずか2-3時間しかありません。
毎日に「ちょうどいい目標」を置く「ハイライト」を設定しておかないと、帰宅後の解放感によるスマホ見放題で確実に一日は終わります笑
「今日は帰ったらブログを書こう」「帰ったら読書しよう」「帰ったら筋トレしよう」なんでも結構。
大事なことは「なんとなく過ごす」ことを避け、少しでも「やりたいこと」や小さな目標を設定するだけでも、誘惑に打ち勝ち、気持ちの持ち方が変わってくることを実感しています。
「ハイライト」が決まることで、それを実現するために他の予定や行動を調整することができます。
ハイライトした行動こそが、本当に自分がやりたかったこと。その積み重ねが年月を重ねることで大きな差になって現れてきます。
ぜひ毎日少しずつでも、「今日はメインに何をするか」を頭の片隅に描くようにしてみて下さい。充実感を得られるだけでなく、生活にメリハリができ、スマホ生活もかえってより楽しむことができるようになります!
集中力を高める一番の方法
「無限の泉」を遠ざける
時間術大全より
私たちの脳が古代より気が散る機能を有していることを理解すれば、集中力を維持する方法はただ一つ。
「無限の泉」とソーシャルディスタンスを取るしかありません!
私たちの周りには依存性のある「気を散らすもの」がたくさんあります。
例えば、テレビ。一番ベストは消してしまうのが一番。見てもいないのにテレビをつけっぱなしにしておくと、注意力をどうしても奪われます。
しかも、ニュースを見ても非常にコロナの繰り返しや基本人の不幸を取り扱った話題が多いので、そんなニュースに一日中晒されることは、自分の精神状態にも悪影響を与えます。
テレビを消すと、始めのうちはその静寂さに耳が寂しくなります。そんな時は上手くYou Tubeの音楽などをイヤフォンやスピーカーで聞いてみましょう。
一気に部屋の雰囲気が上質な空間になります!
以前ブログでテレビ依存について書きました。よろしければ一読を。
あとはなんと言ってもスマホ。今の私たちの生活能力を支える重要な器具ですが、使い方次第で注意力を根こそぎ奪う、まさしく妖刀そのものです。
読書やブログを書く時、とにかく集中を要する時は、とにかくスマホを手の伸ばしても届かないところに置き、視界から完全に消すことが非常に大切。
視界にスマホが入っていると、たとえスマホをつけていなくても、非常に気が散ります!不思議ですが、私の脳が色々気になって新しい通知や情報を妄想して、思わず手を伸ばしたくなる衝動に駆られます。
私たちの集中力を維持する秘訣は、私たちの能力の問題ではなく、依存性がない静かな環境に身を置くかを説いた本書には非常に感銘がもてました。
本書では、もう少し踏み込んで、デジタル依存を避けるために、メールアプリやSNSアプリを試しに削除するなど、多少過激な内容も含まれています笑
デジタルのプチ断食の体験を通じて得られたのは、非常に集中できる有意義な時間を作れるという体験。
プチ断食は身体によく、私も食事で8時間ダイエットを行っていますが、本書の説くデジタルのプチ断食も、胃袋と同様に、情報処理に追われる私たちの脳にとって非常に効果があります。
脳が休まって心のゆとりや創造性を高まることにより、時間の使い方の質が上がる非常に有益な手段であることを身をもって感じています。

さいごに
家庭をもってからは10年以上、仕事と娘の育児全般に自分の時間を使ってきました。家庭人として充実感は増えましたが、その反面、いたずらにネットに時間を費やし、自身の知識はあまり成長していませんでした。
ここ直近の2年間では、なんとか自分の時間を作ってはブログや読書、知識動画を見て非常に充実した毎日を過ごしており、娘にも瞑想を試したりと、得た知識を実生活の様々な場面で活用しています。
おかげで以前は一年間を振り返ってもなんの達成感も湧きませんでしたが、今では過去のブログを見ると一年前に比べて、増えた知識量の差を実感しています。
時間は有限資産。周りの人やスマホに貴重な時間を奪われるのを食い止め、本書を通じて学んだ時間術を元に、自分だけの黄金の時間を抽出しましょう!
私のブログが今回紹介した本を手に取るきっかけになれば幸いです。お読みいただきありがとうございました。