こんにちは!
ろんじえぱぱです!
実はわたしは大学生からタバコをかれこれ一日一箱ペースで20年近く吸ってきまして、ちょうど三年前に禁煙に成功しました。3年経った今は特に禁断症状は一切なく、タバコを吸っていたこと自体を忘れてしまったぐらいです。
当時を振り返ると仕事や私生活でのストレスをすべてタバコに求めていました。タバコこそが私の心を癒してくれる唯一の万能薬であると。朝起きればタバコ、食事後タバコ、自宅出発前タバコ、出勤前タバコ、休憩中タバコ、退社後タバコ、帰宅後タバコ。
タバコまみれでしたね(笑)。当時の私のモットーは『タバコ吸わなきゃやってらんねぇ』でした。その時の思いを回想してみます。
タバコを吸うメリットと思っていたこと
『百害あって一利なし』と呼ばれるタバコですが、ではなぜまだまだ多くの方が吸っているのか当時のわたしの心境も含めて代弁したいと思います。
タバコを吸うとリラックスできる
仕事や家庭内、至る所にストレスは潜んでいます。わたしたちが生きる毎日はストレスだらけ。タバコを吸うと気持ちが落ち着いてくるので精神安定剤みたいなものでした。
タバコを吸うと脳が冴える
ずっとテンションが下がっていたけど、タバコを吸って元気いっぱい!タバコを吸うと脳がめちゃくちゃ冴えて集中力も上がるから、集中力を上げる意味でやむなしですよね。
飯や仕事のあとのタバコがうまい
仕事のあとの一服。食事のあとの一服、こんな至福になれる瞬間はないでしょう。充実感に満たされた一服は言葉を失うほど心地の良いものです。タバコ吸わなきゃわかんないよね、この気持ち。
タバコを吸うとダイエットになる
タバコを吸っていると不思議とお腹が減らないので、ちょっとしたごはんで満足。体重が減って大満足!
タバコが脳と体に与える影響
タバコに含まれるニコチンの中毒性
薬物やドラッグと聞くと大麻やコカイン、ヘロインなど人体を破壊するような麻薬を思い出すと思いますが、実はタバコのニコチンの依存性はヘロイン>コカイン>ニコチン>大麻と言われています。
なんと大麻より依存性が高く、悪名高いコカインやヘロインとほぼ同等の依存性があるんですね!タバコは立派な市民を得た麻薬と言い換えることもできます。
以前妻が『どうしてやめられないの?』と問い詰められたこともありましたが、無理なからぬことです。だって麻薬ですから!
ニコチンによる脳の支配
脳で集中力を上げたりする際に活躍するやる気ホルモン『ドーパミン』をご存知ですか。
タバコのニコチンは脳内でドーパミンを放出する役目をする神経伝達物質アセチルコリン受容体を乗っ取ります。
タバコを吸うことによって始めてドーパミンが放出し、快感が得られるため、タバコがやる気を出してくれると勘違いしてしまうのです。
またリラックスに不可欠な脳内ホルモン『セロトニン』も脳を支配したニコチンの影響を受けます。
ニコチンの流入によってセロトニンも分泌されるようになるため、人のやる気やストレス解消が結果的にニコチンに依存するようになってしまいます。
言い換えれば、タバコを吸うことは脳がニコチンによってハイジャックされることと等しいことになります。
タバコはうつ病を招く
セロトニンは副交感神経を刺激し、感情安定に役立つ脳内ホルモンです。タバコを吸わないと自力でホルモンを出しにくくなります。禁煙週間が続くと、メンタルヘルスが悪化やすくなり、うつ病や不安障害の確率が20%以上上がると言われています。
わたし自身もこの20年間で場所は違えど2回ほどうつ病の一歩手前まで行ったことがありました。その当時は浴びる程タバコを吸い続けていたことを思い出します。
ストレスにタバコを持って対処するのは一種の逃げであり、加速する可能性があります。タバコを吸えば吸うほど自分の脳が本来の持つ自制力を失っていき、いつしか自制不可能になるまで追い込まれる可能性があります。
ニコチンは脳のパフォーマンスを下げる
ニコチンを脳に入れないとドーパミンが出ないということは、ニコチンが途切れている仕事中はタバコを吸わない人よりもやる気ホルモンが減少しているため、自分の能力を最大限発揮できていないことになります。
タバコを吸って始めて本来の自分の状態を取り戻すことができるかもしれません。しかしそれは元々私たちが持っていた脳の力であり、タバコがもたらしたわけではないのです。
ストレス効果も同様です。全ての脳の活動がタバコを吸うことに依存することになり、極めて日常の生産性が低下するようになります。
ニコチンという暴君に支配された脳は認知、記憶力、集中力などのパフォーマンスを無理やり低められます。
皮肉にもニコチンによって本来持っている落ち着きと能力を取り戻した時に、『 ニコチンよありがとう! 』と完全に勘違いをするようになるのです。脳がニコチンによって奴隷と化しているのです。
タバコは食欲を抑制する
タバコのニコチンは血管を収縮させる作用が強く、胃を始めとする消化器系の全体の働きを弱めます。またニコチンは血糖値を上げる効果があり、血糖値が上がることによって人は満腹感を感じやすくなり、結果として食欲が出ない状態になります。
タバコの臭いの元となるタールは鼻や舌に付着し、食べ物本来の匂いを感じにくくするため、本来のうまみが感じられなくなります。食膳のタバコを吸うと食べる気がなくなるのは主にこの2つの理由が原因です。
ダイエットの本来の目的は体重を落として魅力と健康を取り戻すことですよね。
このような不健康ダイエットに満足した結末は体重は下がったけど、肌ツヤがなく、カサカサした肌、無気力感など病人のような痩せ方になりますので、ダイエットという安易な言葉に騙されないようにしましょう。
自力で禁煙に成功したタバコをやめる方法
禁煙の動機づけが何よりも大事
【外発的動機づけ】は効果が薄い
『外発的動機づけ』は褒美や評価、強制など外部の刺激によって行動を促すことです。子供がテストで頑張ったからゲームやスマホを買い与えるなどが好例です。
禁煙を経験した私がこれだけは宣言できます。周りの人々がいくら口酸っぱく禁煙を求めても絶対にやめません。親がよく健康に悪い、がんで死ぬなど何度も私に注意しましたが、それをきっかけにタバコをやめたことは一度もありませんでした。むしろストレスを感じて、言われた日はタバコの本数が増す始末です。
将来の寿命や肺が黒くなると言われたところで実感がないので、まったく心に残りませんでした。むしろ好きなように吸わせろと居直っていたような気がします。
禁煙には【内発的動機づけ】が必須
対して内発的動機づけは自発的な動機づけです。興味だったり、充実感、危機感、なんでも自分が『~しなきゃ』『~したい』と思ったところが原点の動機づけです。このブログも内発的動機づけのかたまりですね(笑)
タバコを止めるきっかけになったのは管理職だった当時、仕事上でいろんなポカミスを連発して信用を落としていた時です。自信喪失と相まって結局降格したのですが、自分でも信じられないほど認知機能や記憶機能が低下していました。
自分が老化したような感覚があり、初めて『このままではいけない、なんとかしなければ』と心の叫びが聞こえてきたのです。そこが人生の底辺でした。心が底辺に当たって私にエコーしてきたのですね。そこから禁煙に向かって本気になり始めました。
禁煙にはまず全てのタバコを捨てる
まず全てタバコを捨てるか吸いきって目の前から完全になくします。これが第一条件です。少しずつ本数を減らすのは絶対お勧めしません。タバコは麻薬です。そんな甘い考えは簡単につぶされます。タバコの禁断症状を甘く見ないことが大切です。
タバコを吸わない時間や空間【聖域】を増やす
当時の私にはタバコを吸わない時間がありました。当時の彼女(妻)が一緒にいる時や家の中、車の中では生理的にタバコを吸いたい気分にならない空間がありました。
タバコは習慣にもなっているため、毎日喫煙するお気に入りの時間や場所があるはずです。その場所をタバコを吸わない空間にオセロを白にひっくり返すようにひとつひとつ変えていくことが大切です。
この時間なら吸わない。この場所なら吸わない。吸わなくても心地いい場所や時間を禁煙を始める前に確保しておいた方が、禁煙習慣を始めやすくなるでしょう。
タバコをただ我慢するのではなく必ず代替物を探す
もう一度言います。タバコは麻薬です。勝てなくて普通です。勝つには工夫が必須です。まず禁断症状が来たら無理やり抑え込まずに代わりのモノをストレスのはけ口にしましょう。
カカオ70%以上のチョコレートやガムなど好みに合った代替品を禁断症状がきたらタバコの代わりに食べて下さい。禁煙パッチなどのグッズを利用するのもよいでしょう。この際はダイエットで太るなどの関係は一旦目をつむります。あくまで禁煙が優先事項なので、他のことを気にする余裕はないはずです。
私が禁煙をするときに最も効果を発揮したのが電子タバコです。電子タバコはたくさん煙を出すことができるため、いかにもタバコを吸っているような充実感を得られました。もちろんニコチンとタールは入っていないので、タバコを吸っているような充実感を得つつ、ニコチン抜きをするのに最適な商品です。
始めは物足りないかもしれませんが、何度もチャレンジすることによって、電子タバコで禁煙する聖域を増やしていきましょう。
運動習慣は禁煙に一定の効果あり
当時、ジョギングをしていたことは禁煙の為の聖域を作ったので大いに役に立ちました。だれも汗だくでハーハー言ってる中でタバコを吸う気に慣れませんよね。
健康志向に始めに目覚めることによって、結果的にタバコが邪魔になったことも禁煙を確立する上で確実に貢献した要因です。筋トレやジム、ジョギングなど運動習慣を持っていれば、それをさっそく禁煙に利用することをおすすめします。
禁断症状に負けそうになったら
もう一度言います。タバコは麻薬です。禁煙は甘くないです。もし禁断症状に負けそうな時、代わりのもので我慢できるようならそちらを食べて誤魔化してください。
もし勝てそうもなかったら、あっさり負けて吸って下さい。無理してストレスをためると結局最後に暴走します。暴走して絶望感を感じるくらいなら、今回の試みは失敗とあきらめて、また次の機会を探せばいいのです。
『禁煙は我慢して止めることではありません、できるかぎり無理なくやめることが大切です』
禁煙ストレスをなるべく抑える。今回は吸ってしまっても何度も挑戦することがポイントです。毎回失敗するたびに自信喪失したり、自己批判をする必要はありません。
私は我慢できないときは10本入っているホープを買って10本一気にいやというほど吸いまくりました。ホープや250円前後でリーズナブルですし、10本も一気に吸えばいい加減たばこに辟易します。そしてその力を利用してまた次の日から禁煙の開始しました。
決してタバコを余らせないでください!必ず捨てるか、吸い切ってください。タバコを身につけないのは最低条件になります。どうしても吸いたくなったら買って、捨てましょう。
吸い切れず捨てれば勿体ないと思いますし、なにやってんだと思うはずです。そのくやしさや自分への自己嫌悪も禁煙のモチベーションになりました。悔しい。負けくないと。そしてくやしさをバネに、また同じ症状がやってきたらどんな方法が自分の気持ちに効果的なのか実験を重ねたのです。
なんども禁煙に挑戦して失敗しても凹まないでください。じつは失敗の間にも心と体はニコチンか徐々に離れつつあります。決してあきらめず何回も繰り返すことが大切です。
禁煙を成功を決める始めの三日間
禁煙で手にしたメリット
一般のメリット論はあえて触れず、禁煙をした私自身が今感じるメリットを紹介します。
禁煙のメリット【肌がみずみずしくなる】
喫煙の頃は肌の色は常に黒ずんでいました。特に唇はいつもタバコで触れるため真ん中がカサカサでした。禁煙のあとに感じるのは、肌がきれいになったことを実感します。唇も潤いを取り戻してきます。
禁煙のメリット【体が疲れにくくなった】
血の巡りが良くなり新陳代謝が進むのか、喫煙の頃に比べて体に疲れにくくなりました。また一日の疲労回復もよくなり、疲れを引きずることがなくなりました。体の回復はメンタルに良い影響を与えるので次第にメンタルが強くなり、以前に比べてストレス耐性もついてくるようになりました。
禁煙のメリット【空気が新鮮】
子供頃から吸っていた空気の味、感覚。タバコを一本吸っただけで埋め尽くされるニコチンの匂い。喫煙者でもタバコの臭いは苦手です。苦手はストレスにつながり、徐々に脳を消耗してきます。
禁煙をしてからは久しぶりに子供の頃に吸っていた新鮮な空気の味を知るようになりました。外の気持ちの良い天気、空気、当たり前を楽しむことができるようになり、ストレスも劇的に回復します。
禁煙のメリット【時間の無駄をなくす】
これまでの私自身のタバコ習慣の行動を振り返ると、喫煙の為に喫煙所に毎回異動しタバコを吸う行為に費やす時間が一日で平均1時間から2時間になりました。これは圧倒的な時間の無駄遣いになります。
一日ならともかく、一年なら平均800時間ほど、約1か月近くをタバコを吸うことに費やしていたことになります。
禁煙をしてからは瞑想、運動、読書、ブログなど健康習慣や知的生産行動に時間を利用することによって同じ一日を非常に密度濃く過ごすことができるようになりました。
禁煙のメリット【お金が貯まる】
昔は一日一箱、約450円。ついでにコンビニでコーヒーを買って、合計600円。
600円 X 30日 =18,000円
コンビニ内の衝動買いを含めて毎月約2万をタバコ関連に費やしていました。下記ブログで取り上げた『ラテマネー』であり、年間支出は24万円にも上ります。それだけ費やしても結局タバコは自分に何ももたらしてくれませんでした。今度はその浮いた24万を今では本や健康グッズに振り分けて健康志向まっしぐらです。
禁煙のメリット【タバコ臭さからの解放】
喫煙時代もタバコ自体のにおいを好きだったわけではありません。まして家族は口にはあまり出さずとも辟易だったでしょう。禁煙によって清潔感がでて周りの評判も良くなりました。
禁煙のメリット【禁断症状を克服した成功体験】
タバコという麻薬を克服したことは確実に自分に成功体験として自信をもたらし、『やればできる』という感覚を高めます。この成功体験はわたしの人生においても大いにプラスに働き、現在私のダイエットやブログ活動など、毎日コツコツ作業することの自身の底辺を支える原動力になっています。
禁煙のメリット【自分の脳を取り戻す】
ニコチンに支配された脳はタバコなしには振るパフォーマンスが働かないタバコの奴隷脳です。しかもタバコは仕事中に吸うことができないため、タバコが吸えないと必然的に低いパフォーマンスしか発揮できなくなります。
私の感覚では禁煙してからぼやっとした脳にかかった霧のようなものが取れたように感じます。その霧がなんとなく私の脳をぼやかし、正常になれなかった原因でした。今思えば、それがニコチンの影響だったのかもしれません。
自分の脳は他ならぬ自分のものです。ニコチンのハイジャック犯を追い出し、本来の自分の脳の力を取り戻してください。
まとめ
禁煙を通じて深く理解したのが『脳は勘違いする』という事実です。脳が喜ぶことが体の健康にとって良くないことがタバコ習慣でした。タバコをやめるとこのような習慣は糖であったり、小麦であったり、食事であったり、さまざまなところで中毒が蔓延してることを知るようになったきっかけになりました。
おかげさまで、現在は完全に健康志向にベクトルを変え、禁煙の成功体験を利用しながら、糖質制限やグルテンフリーなどに取り組み、健康な体を手に入れることができました。
タバコは百害あって一利なしですが、本人がやる気にならない限りまず成功は望めません。禁断症状という大気圏を抜けるのは非常に大変ですが、大気圏を抜けると無限の可能性の宇宙が広がっていることを感じました。
タバコを吸っている皆さんがこのブログを見て少しでも禁煙の際の参考にされたら、こんなにうれしいことはございません。
私のブログから何か少しでも皆さんの考えの一助になれば幸いです。お読みいただきありがとうございました。
ろんじえぱぱ